千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループは2月5日、色彩演出家の押田博子講師を県理容会館に招き『生活に活かす色彩学』と題した研修会を開催した。色彩学を理論的、体感的に学び、理容師に求められるファッション性や芸術的センスを高める目的で企画されている。
押田講師はまず、色彩学の基礎として色の三属性、色相環、トーンについて解説。「三属性とは色相、明度、彩度を指し、トーンとは明度と彩度を合わせた複合概念であり、色のイメージを表す際の色調をいいます」として、モダン、エレガント、クラシック、シック、ダイナミック等のイメージ別配色についても「色に対して抱くイメージには個人差がありますが、五感での経験や学習を積み重ねた結果をデータ化し、人類の共通感覚として体系化されたものがイメージ配色。色の理論が解ると調和も理解できます」と説く。
そのうえで、カラーチャート(配色カード)を用いた実習に移り、基本的な配色理論を伝えた。
後半は配色の総合実習として『コラージュ(画面に印刷物等、さまざまな物を張り付けて構成する現代絵画の表現技法。今回はおもに雑誌等の写真を用いたフォト・コラージュ)』制作を行なった。