一般社団法人日本メンズファッション協会(MFU/八木原保理事長)ベストドレッサー委員会が主催する『第47回ベストドレッサー賞』の発表と授賞式が11月28日、東京・渋谷区のセルリアンタワー東急で行なわれた。
受賞者は政治・経済部門は津賀一宏さん(パナソニック株式会社社長)、学術・文化部門は吉俣良さん(作曲家・編曲家)、芸能部門は有村架純さんと高橋一生さん(俳優)、スポーツ部門は中島一貴さん(レーシングドライバー)、特別賞として石川康晴さん(株式会社ストライプインターナショナル社長)、MFU推進枠としてアルケミスト(ミュージシャン/こんやしょうたろうさんと井尻慶太さん)の6名と1組。
同協会はファッション産業界の発展と各界の文化交流などを目的として、1972年から「ベストドレッサー」を選考・発表してきた。47回目を迎えた今年度も自主性、流行性、時代性、人間性、国際性を選考基準に、学術、文化、芸能、スポーツなど、各分野で時代をリードする方々を選出し受賞者を決定した。
受賞者はファッションについて、次のように述べている。〈 〉内は選考理由
津賀一宏さん〈パナソニック株式会社は4月に創業100年を迎え、社員の服装を自由化〉
少しでも誠実に見えるよう、普段はごく地味な服装でネクタイはせず、主張する時だけネクタイを着ける。(授賞式に赤いネクタイで臨んだことで、主張率を聞かれ)妻が選んでくれたもので、今日の主張率は120%!!
吉俣良さん〈NHK大河ドラマ「篤姫」のサウンドトラックで不動の地位を築いた〉
演奏を聴いてくれたファッションデザイナーのサラ ジョーンズが受賞を知ってつくってくれた。(スーツに釘が刺していることについて)ロックミュージシャン出身なので、どこか外したくなる。
有村架純さん〈NHK連続ドラマ「あまちゃん」で大ブレーク。今年、教師役や母親役で芸域を広めている〉
普段はカジュアルな服装が多く、体のラインが出るものはあまり着ない。自分で買いに行くことも、ネットで買うこともある。服を見るだけでも気分転換になって楽しい。
高橋一生さん〈映画、ドラマ、舞台と幅広く活動。数多くのCMにも登場している超売れっ子〉
今日のセットアップはコットン素材で、15年ぐらいお世話になっているテーラーで作ったもの。長い間着ている。スケートボードをしてきたので、動きやすさが大前提。普段はゆったりめの服装が多い。
中島一貴さん〈6月、ル・マン24時間レースで日本車で優勝し、史上初の日本人ドライバーとなった〉
あまりスーツを着ることがなく、今日は緊張している。ラフな素材で、デザインは少しカチッとしている服が好き。(30年前に父親の悟さんも受賞していることに)親子でいただける機会はなかなかないのでありがたい。
石川康晴さん〈23歳で起業、一代で年商1330億円(2017年)の大企業に育て、地元岡山の文化交流・経済振興に活躍〉
仕事柄、蝶ネクタイやタキシードスタイルをよくしているので、オリンピックを間近に控えていることもあり和文化を広めたいと着物を選んだ。着物アクセサリーで遊び心にもこだわった。服はTPOにあわせて選んでいる。
アルケミスト〈切なくやわらかいピアノとあたたかい歌で音楽ユニットを組み、年間100本以上のステージをこなしている〉
ボーカル担当・こんやしょうたろうさん
ボーカルは目立ってもいいかなと思い、キラキラさせている。普段の服装も合う人のことを考えて、ワクワクしながら決めていく。
ピアノ担当・井尻慶太さん
手元に注目されるので、カフスボタンにこだわっている。