ブライダルの装い協会(横田勢津子会長/横田敏一理事長)は5月14日、東京・新宿の京王プラザホテル・エミネンスホールで『第37回横田富佐子杯ブライダルコンテスト』を開催した。共催は株式会社ビューティ横田。
美容師の手による上品で清楚なブライドづくりを基本コンセプトに、時代に合わせた新たなデザインやコンセプトを提案する、美しいブライドづくりを追求する場となる本コンテスト。今回はゲスト審査員に桜井靖浩氏(ELICA代表)を招き、“La Nature=ラ・ナチュール”(自然さ)をテーマに、過剰な装飾を避け、女性の持つ本来の属性である“自然な美しさ”をどう引き出していくのか、といった点で審査された。
横田勢津子会長は、冒頭のあいさつで「令和の時代へと変わったが、その令和に習い、美容の世界の文化というものを花開いていただければと思っている。私どものコンセプトは初代の横田富佐子が提唱する、清楚で美しいブライダルづくり。それを大事にしながら作品を作り上げていただければ」と述べると、さっそく競技に移り、ヘアとメイクアップ、そしてオーナメントのトータルコーディネートで競われた。
競技終了後、歴代グランプリ受賞者をはじめとする7名による『2019Winner’s Collection』が行なわれ、今年のテーマ“La Nature”をそれぞれの感性で表現。観客を魅了する華やかなステージとなった。
そして最後に横田敏一理事長が各位への謝辞、そして出場者へ労いの言葉を述べると、「今回のテーマのラ・ナチュール。自然さというのは考え方としてはわかりやすいが、実際に作るとなると難しい。しかし美容師である以上、新しいテーマのもとに難題をこなしていくことが成長につながると思う。来年の開催も決まっているが、今年以上の、令和の時代に精一杯のものをアピールしていきたい」と述べた。
結果は以下のとおり。
グランプリ/東京都職業能力開発協会会長賞・桜井靖浩賞:関口実和(東京)
準グランプリ:木村友哉(東京)
プラチナ:大谷 侑(東京)
ゴールド:丹 直也(東京)
シルバー:岡本敦史(東京)
ブロンズ:熊谷祐輝(東京)
敢闘賞:長峰可奈(東京)、藤井美咲(東京)、松本 修(東京)
ジャーナル賞:井川のぞみ(栃木)、池上岳志(青森)、岡本敦史(東京)、木村友哉(東京)、茎沢祐太(東京)、栗原郁江(東京)、佐野圭祐(東京)、関口実和(東京)、谷澤真央(東京)、松本 修(東京)
[横田勢津子会長総評]
テーマ『ラ・ナチュール』に沿って、もう少し自然な柔らかいラインがあればよかった。
ヘアでは前から見るとすごく素敵だが、後ろから見ると作りすぎてしまっていている作品も見受けられた。またメイクでは、タウンメイクではないため、ベースメイクが大事になったくる。そこにどう色をつけていくか、どうモデルさんに似合わせていくかが重要。全体的に見れば平均して素敵に作っていただけたと思う。
[桜井靖浩氏選出ポイント]
良い作品がたくさんあったが、テーマに沿っていることを最初に見させていただいた。そのうえで美容業界ではアウトバスなど、トリートメント系が流行っていることから、質感が大事になってくる。
とくに動きがあって質感がしっかり出ているもの。そして上のほうにまとめる際に、ネープが上にいきやすい。ブライダルということでしっかり下げて、前からアウトラインが左右対称に見えるというところを評価させていただいた。
[関口実和さんグランプリ受賞コメント]
すごく手が震えてしまってイヤリングを落としてしまったのですが、モデルさんの『落ち着いて』というひと言に救われました。
モデルさんに助けられて、たくさんの素敵な賞をいただくことができました。ありがとうございました。
2019Winner’s Collection
出演者
秋田谷英千(株式会社ユニーク)、石川 薫(YOKOTA/mani CREARE)、設楽小夜子(国際文化理容美容専門学校)、杉原奈緒美(国際文化理容美容専門学校)、早川友基(国際文化理容美容専門学校)、丸山俊也(国際文化理容美容専門学校)、柳生恭成(DELIGHT)