全日本美容業生活衛生同業組合連合会(吉井眞人理事長)は5月15日、東京・代々木の美容会館9階ホールで『第379回理事会』を開催した。
今年1月23日~4月24日までの業務執行経過の報告と、付議事項として第1号議案:2019年OMC世界理美容技術選手権大会研修旅行団参加役員への費用補助に関する件、第2号議案:令和元年第76回通常総会及び第380回緊急理事会の招集並びに提出議案に関する件を審議し、すべて承認された。
令和元年度事業計画について吉井理事長は、前年度同様、組織強化を図るとして「残念ながら組合員は減っていき、業界はといえば新店舗は増えている。高校卒業生の約2%が美容業界を目指して入ってくるが、1年で多くが辞め10年後には数えるほどしか残らない。労働生産性をあげて単価アップ、労働環境の改善を図るなど、何とか現在の状況を打破して社会的地位向上をしなければならない」と述べた。平成31年4月1日現在の同連合会の組合員数は、5万175名。前年と比べ、1974名減となっている。
さらに、東京オリンピックの翌2021年に日本で開催するOMC(世界理美容機構)『2021世界理美容技術選手権大会』(開催日:2021年9月26日~28日、会場:神奈川県横浜市のパシフィコ横浜)について、吉井理事長は「大いに盛りあげたく、今年度はそのアプローチとして諸費用の問題など、ブロック会議で充分に検討していきたい」と述べた。『2019年OMC世界理美容選手権大会』は、9月14~16日にフランス・パリで開催されるが、そこに派遣する日本代表選手4名を発表。参加する役員へ、総額200万円の補助金を支給することも決定した。
日本代表選手は次のとおり。
間山 桂衣(埼玉県、モードサロンピリカ)
山口 貴大(東京都、ASPILEAF)
石本 亜有味(徳島県、ムーラン美容室)
堺 和晶(福岡県、ヘアメイクシェル)
また、理事会に先立ち、消費税増税にともなうキャッシュレス決済推進の補助金事業について、経済産業省商務・サービスグループキャッシュレス推進室の佐藤室長補佐が、2019年度檀大連携型セミナー・研修会の助成について、全国生活衛生営業指導センターの安達幸男参事がそれぞれ説明した。