国際文化着付技術選手権実行委員会(荘司礼子実行委員長)は10月8日、国際文化理容美容専門学校国分寺校を会場に、『第16回 国際文化着付技術選手権』を開催した。前回までは“武市昌子杯”を冠にして実施してきたが、年号が令和と改まったのを機に、“国際文化”を冠に新たなスタートを切った。選手間の公平性を最大限配慮し、「モデル・衣裳は主催者が用意し、当日の抽選で決定する」という競技形態と、日々の仕事で身につけた着付技術で出場できるよう詳細な競技規定は設けていないことは、これまで変わらない。
競技は「留袖着付部門」と「振袖着付部門」が行なわれ、計102名の選手が熱戦を繰り広げた。その結果、「振袖部門」は小野まりな さん(東京都)、「留袖部門」は 田中はつゑ さん(千葉県)が、それぞれ優勝した。
荘司実行委員長は開会式で、「民族衣装を、式典などフォーマルのほか普段も着物を身につけているのは日本ぐらい。2020年の東京オリンピックで来日する海外の人々へのおもてなしの1つは、着物である。日常、着物を目にしただけで“ここは日本”と思ってもらえるようになってほしい」と着物への想いを述べ、「今日は自分の着付を楽しみながら、よい仕事をしてください」と選手にエールを送った。