タカラベルモントグループ 「セールスフォーラム2020」活動テーマは〝Beauty ACTIVATION〟

 タカラベルモント株式会社(吉川秀隆会長兼社長)は1月21日、「セールスフォーラム2020」を東京・渋谷区のベルサール渋谷ファーストで開催した。

 吉川朋秀常務取締役はあいさつに立ち、2019年を総括した。それによると、4-12月の売上実績は353億円(対前年比107%)であった。機器売上実績は対前年比108.3%(美容市場売上げ108.7%/理容市場売上103.7%)、化粧品売上実績は対前年比109.7%(パーマ97.1%、カラー125.8%、ヘアケア104.5%、スタイリング98.4%、メンズ120.8%)となっている。

また2020年の活動テーマを〝Beauty ACTIVATION(ビューティ アクティベーション)〟と発表。2兆円の理美容市場から、美と健康市場に視野を拡げると15兆円という市場となる。その市場で消費者を見据えて製品開発や価値提供を行ない、サロン客の美意識を活性化させて、理美容業界に新たな価値を創造していくという。

次に、グループのマーケティング方針の説明が行なわれた。消費者リサーチから、多くの人々がストレスとマンネリを抱えていることが分かり、それを解消する「非日常」を意識して提供する必要があるとして、Beauty ACTIVATIONを実現するためのメソッド「Beauty ACTIVATIONプログラム」を用意。プログラム「コース」「ホーム」「ショート」「イベント」「メンテナンス」を掛け合わせて「顧客体験設計」を提供することで、ヘアサロンとお客さまを互いに高めあう新たな関係性にし、サロンをこれまで以上に訪れたい場所にしていく。

エリア活動方針では昨年同様「SALON Solution~サロンの価値向上への貢献」をテーマに、ソリューション強化(①サロン事例共有・開発、②クロスバリュー活動〈サロン価値向上〉、③STA〈サロントータルアドバイザー〉育成活動)を図る。1都13県の関東甲信越北陸エリアのルベル製品の2019年売上実績については、全体で対前年比が108.6%。製品別ではパーマ93.4%、カラー127.5%、ヘアケア92.3%、スタイリング94.2%、メンズ120.8%と発表した。

理美容事業部の2019年4-12月(全国)の機器売上金額実績の対前年比は107.5%、促進機販売実績台数は137%、美容チェアは113.6%、理容チェア110.4%で、とくに高価格帯製品が伸張した。多機能チェアのルアールは123%、YUME SWINGは111%となり、ロイヤルカスタマー向けサロンへの提案や個室提案に大きな手応えがあり、テーマのBeauty ACTIVATIONにつながるとしている。

 休憩をはさんで、アソビュー株式会社観光戦略部長でアソビュー総研所長の内田有映氏による講演も行なわれた。テーマは「遊びという顧客体験によるマーケティング手法」。