『2020年 第18回グッドエイジャー賞』発表

一般社団法人日本メンズファッション協会(MFU/八木原 保理事長)/グッドエイジング委員会は9月16日、グランドプリンスホテル高輪で『2020年 第18回グッドエイジャー賞 発表・授賞式』を開催。新型コロナウイルス感染症対策の観点から受賞関係のみで行なわれた。

「豊かで魅力あふれる人生を送ろう」という願いをこめ、2003年に「グッドエイジングキャンペーン」を設立し、今年18年目。キャンペーンの一環として、年齢を重ねても人生を楽しみ、常に未来を見つめ、これから先も色々なことに挑戦してみようという、バイタリティ溢れるたくさんの方々を表彰してきたが、今年も「いきいき・楽しく・格好よく」をスローガンに、魅力ある人生を送っている7名を選出した。
MFUは、すでにグッドエイジング・ライフを送っている方々ばかりではなく、続々と定年を迎える世代の方々が、より豊かな生活をプランできるよう、「グッドエイジャー賞」を通じてグッドエイジング文化の創出を促していくという。

また、格段にレベルの高い伝統技術、革新技術、環境技術、ユニークな技術を有した方々を表彰しているMFUマイスター≪技術遺産≫。今年は1名1チームの認証された。

2020年第18回グッドエイジャー賞受賞者

≪選考基準≫
・いい年を重ね、独自の生き方を実践している魅力ある人間性を備えた人
・時代的な話題性を備えた人
・いつかは自分もこのようなカッコいい大人になりたいと思わせる人
※各界の著名な中高年の方々を対象とする

≪選考方法≫
過去のグッドエイジャー受賞者、MFU会員、マスコミ各社によるアンケート結果をもとにグッドエイジング委員会によって決定。

川中美幸(歌手)
1955年12月5日生まれ、大阪府吹田市出身。1973年「春日はるみ」でデビュー、1977年「川中美幸」として再デビュー、1980年「ふたり酒」がミリオンセラーに。1994年第36回日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞。1998年「二輪草」で再びのミリオンセラー。2006年第57回NHK紅白歌合戦では紅組のトリを務め、2010年NHK連続テレビ小説「てっぱん」でレギュラー出演、女優としても活躍。2012年第66回文化庁芸術祭大賞受賞(大衆芸能部門)。2020年「海峡雪しぐれ」、前川清とのデュエット曲「東京・シティセレナーデ」発売。

<選考理由>
44年間日本の心を歌い続け、舞台女優としても活躍し、コロナ禍では500枚以上のマスクを縫い上げ、どんなときにも楽しみは見つけられるし仕事をすることがエステだという、前向きでチャレンジ精神旺盛な姿は、グッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

吉丸美枝子(株式会社ルーチェ代表取締役)
1949年2月10日生まれ、福岡県出身。30代のときにシングルマザーとなり、美容の世界へ。整美体操、気功、整体、エステ技術などを学び美容論を研究。51歳でセルフ美容を提唱する「ヴェーネレ」を創設。現在の会員数は2万人。これまでにDVD7本、著書も多く出版。近著に『顔もお腹もV字アップ!50、60代になっても若返るすごいテクニック』(小学館)

<選考理由>
顔はオードリー・ヘップバーンで体はマリリン・モンローと宣言し自らがモデルとなって、美しくなることによる喜びと希望を提案、実践するビューティー・ライフ・プロデュースに邁進する前向きな姿勢こそ、グッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

井上順(俳優)
1947年2月21日生まれ、東京都渋谷区出身。1963年16歳で「ザ・スパイダース」に参加し堺正章とともにボーカルを担当。「ノー・ノー・ボーイ」でデビュー、数々のヒットを生み、歌番組、バラエティー、ドラマ、ライブステージ、映画と幅広く活動。1971年解散し、同年「昨日・今日・明日」で歌手ソロデビュー。ドラマ「ありがとう」など数多くの作品に出演、「夜のヒットスタジオ」などの司会でも人気を博す。現在も映画やドラマに多数出演し、精力的に活動中。2020年渋谷区名誉区民に顕彰される。

<選考理由>
グループサウンズ、ソロ歌手、テレビの音楽番組の司会者、役者と多才に活躍し、日本における「ピースサイン」の元祖でもあり、大好きな渋谷とともに進化し続ける軽妙洒脱でダンディな生き方は、まさにグッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

浮舟邦彦(滋慶学園グループ総長)
1941年2月3日生まれ、大阪府出身。1964年関西学院大法学部卒業。1983年滋慶学園理事長、1987年大阪滋慶学園理事長に就任、現在に至る。滋慶学園グループ総長。日本医療秘書学会理事長。ザ・シンフォニーホール総監ほか。米国フロリダ州立ウエストフロリダ大教育名誉博士、米国コロンビアカレッジシカゴ教育名誉博士、韓国啓明大教育名誉博士。関西経済同友会文化の力委員会委員長としても活動中。

<選考理由>
医療・福祉からアニメや音楽、ITなど77の専門学校で約3万6000人の学生をかかえる職業人教育事業のトップに立ち、専門知識や技術だけではなく人間教育を標榜し、事業欲旺盛、教育熱心なチャレンジ精神こそ、グッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

弘兼憲史(漫画家)
1947年9月9日生まれ、山口県岩国市出身。早稲田大学法学部を卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)勤務を経て、74年に『風薫る』で漫画家デビュー。85年に『人間交差点』で小学館漫画賞、91年に『課長島耕作』で講談社漫画賞を受賞。『黄昏流星群』では文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年、紫綬褒章を受章。19年『島耕作シリーズ』で講談社漫画賞特別賞を受賞。中高年の生き方に関する著書多数。

<選考理由>
『人間交差点』『島耕作』『黄昏流星群』などさまざまな人間模様に彩られた大人の漫画を描き続けるとともに、広い交友関係や深い人間洞察に基づいたシニアの生き方を説いた著書も多く、こころ豊かな人生をおくる姿こそ、グッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

森克彦(モリリン株式会社取締役相談役)
1946年4月26日生まれ、愛知県一宮市出身。1969年一橋大学卒業、大手総合商社で石油化学ブランド建設に関わる。1980年モリリン株式会社に入社、1999年代表取締役社長、2010年代表取締役会長兼CEO、2017年取締役相談役に。愛知県経営者協会副会長、一宮商工会議所会頭、公益財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター副理事長を歴任、現在は公益社団法人一宮法人会会長、NPO法人尾州人材育成機構理事長を務めるなど地域の発展に力を尽くしている。

<選考理由>
大手総合商社の経験を活かし、1662年創業、1903年会社設立の糸問屋「森林商店」を繊維専門商社「モリリン」へ発展させ、不況の繊維・アパレル業界の人材育成に尽力し、生涯現役、洒落者現役の生き方は、まさにグッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

加瀨敏雄(株式会社ナリコー 代表取締役社長)
1961年10月2日生まれ、千葉県成田市出身。1984年拓殖大学商学部卒業、同年株式会社ホテルニューツカモト入社。1990年4月成田興業株式会社入社、営業部第二課課長代理。2001年4月株式会社ナリコー住宅販売部次長。2003年3月住宅販売部部長。2016年12月代表取締役。2018年12月代表取締役社長。

<選考理由>
オンタイムは成田国際空港の土木メンテナンスや産業・医療廃棄物処理や葬祭業、飲食業と地域経済に貢献する企業「ナリコー」の社長であり、オフはログハウス、囲炉裏、ピザ窯などの手作りと二毛作人生を楽しむ姿は、まさにグッドエイジャーの理念にふさわしいものです。

 

<MFUマイスター≪技術遺産≫認証者>
奥田敏光 株式会社奥田縫製 会長
中央帽子 技術研究パタンナーチーム 中央帽子株式会社

 MFU会員社とその周辺を中心に、次の時代に伝承すべき高度な技術、知識、見識をお持ちの技術者あるいは技術チーム、すなわち「かくれた名人」「知られざる革新技術」を発掘し、これを広く世の中に伝えていくとともに、技術そのものの積極的な発展と継承を促すことを企図している。
一方、これら製品を扱う企業において、日々の販売促進やPR活動を通じ、名人たちの高度な技術に裏づけられた製品であることをアピールし、低迷する市場の活性化を図っていただくことを目的としている。