美容協同組合 日本ヘアデザイン協会(横田敏一理事長)は、2022年のニューヘアモード『un jour』を発表した。
concept
長引く新型コロナウィルスの影響にも徐々に変化が現れ、人々の思いは、疲弊する社会からの脱却や、開放への兆しに期待感を抱くようになりました。明日への希望を持って、よりファッションやヘアスタイルを楽しみたい。というムードが感じられ、外へ出て、新鮮な気分を味わいたいというマインドが高まっています。
2022年NHDKニューヘアモード「un jour」(アン・ジュール)はフランス語で「ある日、いつか」という意味です。ある日を境に不安な気持ちを抱き、不透明な情報や社会に息が詰まる思いをしていたとしても、いつかきっと自由になれる日が来る。
そんな明るい未来へ向けてポジティブに楽しんでもらえるように思いを込めて創作いたしました。
低めにウェイトのあるボブをベースに、大胆に切り込んだレイヤーの重なりがポイントのショートヘアです。ジェンダーの多様性にも適用できるデザインとして、多くのお客さまに是非ご活用いただければと思います。
Cut Point
ミドルセクション以下はチョップカットのショートボブ。
インナーバングを短く設定し、透け感を得るために耳周りをくり抜く様にカット。
トップセクションはディスコネクションで前下がりボブのフォルムを作り起点よりハイレイヤーを施す。
Color Point
トップセクションのみブラック又は重厚感のあるダークトーン。
そのほかの部分は15レベルまでトーンアップして8レベルのチェリーブラウンで彩色。
Styling Point
セミウェットにした後、全体にオイル感が強めのアウトバストリートメントを塗布し透け感のある毛束を作る。
Cut Point
マッシュウルフベースで顔まわりにレイヤーを入れたいとに、バックは盆のくぼより下をワンレンベースでウェイトを重めにする、トップはスクエアに切ることで、シルエットを少しボックス状になるようにカットする。
Color Point
全体を18レベルまでトーンアップし、顔まわりのヘムラインは6レベルのベージュと10%ブルーバイオレットをいれる。
残りの部分は12レベルのベージュに10%ブルーバイオレットを入れ15分程放置。
Styling Point
ドライな状態でストレートアイロンを使用し毛先に動きをつけ、ファイバーワックスでスクランチしながら束感を出してフォルムを作る。
Make-up Point
ファンデーションは極力薄めに肌の赤みのみカバーし、ルースパウダーをブラシで重ね、素肌っぽく透明感のある仕上がり。
ベージュブラウンのアイカラーを上まぶたのくぼみを意識しながらソフトにぼかす。
アイブローはやは太さはありつつもソフトな印象に。マスカラを上まつげに軽く塗布。
チークはブラウン系で、頬骨の下に陰影をつけるようにややシャープにぼかす。
リップはクリアのリップトリートメントでナチュラルに。
NHDK 美協日本ヘアデザイン協会
2022ニューヘアモード創作設定プロジェクト委員
委員長:計良宏文
副委員長:石渡智花、桜井靖浩、松木宏紀
委員:篠谷信寛、調 秀明、鈴木道生、土居一生、中川泰貴、原口裕匡、山本 直
フォト:小池 徹/buffo
スタイリング:色部聖乎/(株)ラインヴァント
メイクアップ:計良宏文
協力:株式会社きくや美粧堂
衣装:KANON @kanonultra、chikanoiida @wa______54