一般社団法人一生美容に恋する会(河島 健理事長)は10月13日、千葉・千葉市の千葉市民会館で第2回となる『恋’s Contest 2022』(本選)を開催。万全な感染症対策の中で行なわれ、予選を勝ち上がった6チームが持てる技術と感性で熱戦を繰り広げた。
協賛は千葉ビューティー&ブライダル専門学校、東洋理容美容専門学校、ユニバーサルビューティーカレッジの3校をはじめ23社の企業・美容メーカー/ディーラー、後援は千葉市教育委員会。
[競技テーマ]
<本選>行楽の秋! おしゃれして旅行を楽しむシーンが思い浮かぶヘア&メイク
1チーム4名(選手:専門学校1年生2名 指導者:若手美容師2名)
[本選出場チーム]
牛タン(東洋理容美容専門学校)
さくらもち(ユニバーサルビューティーカレッジ)
marshmallow(千葉ビューティー&ブライダル専門学校)
塔の上のラプンツェル(東洋理容美容専門学校)
Fairy(ユニバーサルビューティーカレッジ)
YDキノコ(千葉ビューティー&ブライダル専門学校)
[審査員]
堀 朋幸(美容室Saku/株式会社ネオ・ゼロ代表)
篠田ますみ(株式会社ZOZOフレンドシップマネージメント部)
後藤貴史(タカラベルモント株式会社ルベル化粧品教育部)
大峰浩喜(株式会社EQIP代表、ドライカットクラブネット代表)
本選のテーマは『行楽の秋! おしゃれして旅行を楽しむシーンが思い浮かぶヘア&メイク』。河島理事長は「美容の仕事は人の人生に活力を与えられる仕事であることを伝えたいと思っています。現在、旅行割などが取り上げられていますが、そうした中、旅行を楽しむために、まずは美容室に来てもらえるようになればという想いから決定しました」と述べる。
このテーマに沿って各チームが思い思いに登場人物を決め、どういった変化を遂げていくのか、ストーリーから設定しモデルを使って表現していくことになる。
また同コンテストの特徴としては、チーム戦が挙げられる。入学して2ヵ月ほどでコンテストにチャレンジしたいと手を挙げた学生2名と、指導として若手美容師2名がチームを組み、1つの作品を創り上げていく。ひとりよりも仲間や先輩と取り組むほうが成長するということを知ってもらいたいとの考えから、チーム戦にこだわっているという。
もうひとつがプレゼンテーションであり、45分間の競技時間後、各チームには作品にかける情熱や想いを発表する時間が設けられている。AIに取って代わられない、なくなることのない職業だが、〝あなたにお願いしたい〟と言われるためには〝応援される人〟になる必要がある。そこには上手さや器用さはもとより、技術にかける想いや情熱があればこそ響くのではないかとの考えから実施。故に評価のポイントでも【コンセプトをどのように捉えて表現しているか】【隅々まで技術にこだわっているか】だけでなく、【プレゼンテーションから見える成長度合い】も含まれている。
春に参加を募集し、50名を超す申し込みがあったそうで、入学3ヵ月ほどでハサミの持ち方も薬剤塗布の仕方もわからない中、学生たちはコンテスト練習を開始。本番までに3時間だけ美容師に直接教えてもらえるというルールのもと、美容師は少ない時間でどう教えていくか、学生はどれだけ吸収できるかと試行錯誤で取り組んだという。
河島理事長は「コロナ禍で行動制限されるようになり3年が経ちました。何か新しいことを始める、チャレンジするということに対して、少し控えてしまうような世の中で、このままでよいのだろうかという想いがあります」と述べ、「美容業は公衆衛生のプロでもあり、世の中に認められた職業。したがって新しいことに挑戦できる機会を作りたいという想いで、このコンテストを企画し今回が第2回。どのようなストーリーが見られるのか、非常に楽しみにしています」と期待を寄せると、競技がスタートした。
競技終了後、厳正なる審査の結果、グランプリに輝いたのはチーム:牛タン。チャレンジしたスタイル、そして似合わせが評価された。
河島理事長は閉会のあいさつで、「決勝に残った6チームのみなさま、今日に向けて濃い経験ができたのではないかと思います。また予選で敗退してしまったチームも入学してすぐ、わからないところからの練習して予選に出場してくれました。そのやってみようという力、気持ちを大切にしていただいて、これからの学生生活で、またチャレンジしていただきたいと思います」と話す。続けて関係各位に謝辞を述べると「このような場を今後も作っていきますので、ぜひ後輩たちにもチャレンジするよう、協力をお願いいたします」と述べた。
コンテスト終了後、各審査員からチームそれぞれにフォローアップの時間も設けられ、さらに良くなるためのアドバイスがなされていた。
第2回恋’s Contestの結果は以下のとおり。
【グランプリ】
牛タン(東洋理容美容専門学校)
大学3年生のメイちゃんが学生生活最後の旅行を、自分が好きな写真とともに楽しみたくて、普段できないようなヘアメイクをしに美容室にやってきます。
このヘアメイクでポイントを『行楽の秋』であいうえお作文にしました。
こう:紅葉をイメージしたアイシャドウのグラデーション
らく:落葉をイメージしたカールヘア
の:濃淡を上手く使用した似合わせメイク
秋:秋を感じさせる色のドライフラワーを使ったヘア&メイク
<プレゼンテーションコメント>
「練習では限られた時間の中、お互いが納得いくまで試行錯誤を何度も繰り返して、たくさんの練習をし、やりたいスタイルを表現しました」
「このコンテストをとおして、ひとつの作品を完成させることの達成感を得らることができたこと、将来の美容師像を想像できたことが一番の成長だと思います」
<グランプリ受賞コメント>
「こういったコンテストに出るのも初めてで、わからないことだらけ。練習もいっぱいしてきたのですが、この3ヵ月がんばってきて良かったと思います。選んでいただいたことで、これからの生活の自信になりました」
「モデルさんと美容師さんに感謝です。これからもがんばっていこうと思います」
【コンセプト賞】
塔の上のラプンツェル(東洋理容美容専門学校)
※コンセプト賞:コンセプトシートをもとに、テーマをどのように捉えて行なったのか、またそのテーマに沿って作品を作ることができたのかが評価の対象
【技術表現賞】
YDキノコ(千葉ビューティー&ブライダル専門学校)
※技術表現賞:コンセプトシートをどこまで技術的に表現できているか。また細部までこだわっているかが評価の対象
一般社団法人一生美容に恋する会
〝一生従事できる職業として美容界の価値を高め、日本をリードする〟美容の仕事の魅力の伝承や、一生働ける環境作りを進め、美容という仕事に夢中になる人を増やし、その人の人生を豊かにしていく為に設立した美容界で一生働くことを考える、理美容師・ネイリスト・サロン・学校・学生のための団体です。
[活動指針]
私たちは、美容界の地位向上と一生働ける環境作りを行い従業者が誇れる美容界の確立を目指します。
美容スタッフ・学校の先生との連携を取り、美容界に興味のある若い世代に業界の魅力を正しく伝える活動を行なっています。