理容美容・デンタルや医療用など特殊な椅子の革張り職人としての「高い技術」が評価
タカラベルモント株式会社(吉川秀隆代表取締役会長兼社長)の大阪工場技術部所属、白井宏典(しらいひろのり)氏が、理美容サロン・医療クリニック向けの特殊な椅子の張り技術が認められ、2022年11月21日、令和4年度大阪府職業能力開発促進大会で『大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)』を、受賞した。
『なにわの名工』とは、大阪府で技能者の地位及び技能水準の向上を図ることを目的に、毎年1回、優秀な技能者を表彰するもの。「極めて優れた技能を有し、その技能が府内に置いて第一人者として認められる者」「15年以上の実務経験を有し、その職業に従事している満年齢35歳以上の者」という条件のほか、「職業を通じて、後進技能者の指導や、教育、トレーニングに携わり、技能者の育成に寄与したこと」など、5つの項目すべてに該当する技能者の中から、知事が有識者の意見を聞き決定するもので、本年度の『なにわの名工』では最年少で選ばれた。
今回の受賞は、背もたれ昇降技術を搭載した理容椅子初の製品などの特許にも関わるほか、約140種類以上ある合成皮革の種類の特性を活かした製品開発、現場指導の両面で多くの実績があることに加え、2021年にスタートした工場発のSDGsの取組で、製品の廃棄レザーのアップサイクル活動「Re:bonis」プロジェクトの中心メンバーとしての活動などが認められたもの。
白井氏は「自分が受賞できると思っていなかったので本当に驚きました。これも大阪工場の沢山の先輩方、仲間のサポートがあったからです。本当にありがとうございます。さらなる技術の向上に励み、当社のお客さまであるプロフェッショナルの皆さまに常に寄り添う製品づくりを目指したい」と受賞の喜びを語っている。
同社は「1921年に大阪・木津川沿いで創業し、約100年ものづくりを通じて、『美と健康をかなえよう』とするプロフェッショナルの皆さまに尽力してまいりました。大阪工場で働く社員の『なにわの名工』受賞は、今回で7人目です。これからも、日本のものづくりを担う職人の育成を強化し、より美しく、安心・安全なものづくりのための技能の研鑽を重ねながら、世界中の人々の『美しい人生を、かなえる』ものづくりに、まい進してまいります」と述べている。
<白井宏典(しらいひろのり)プロフィール>
2007年入社。現在、大阪工場 技術部 機械設計グループ所属。
〝なにわの名工〟であった先輩社員指導のもと、理容椅子やデンタルや医療椅子など多くの機能を内蔵する特殊な仕様の「椅子の張り職人」として、基本技能の習得に励み、現在では、約140種類にも及ぶ合成皮革の特性を活かした部材選定から、工法決定、縫製ライン、表皮材の意匠考案を行ない、型(パターン)作成までを担う。2015年『なにわの名工若葉賞』を受賞後も、国家検定で、椅子張り技能検定で1級を取得するなど、研鑽を積む。現在も、他業種の椅子で材料や座り心地の研究なども熱心に行なうなど、『年間を通じて沢山のお客さまが座る理容椅子等』の技術向上に余念がなく、多くの職人への技術指導を行ないながら、特殊な椅子の生産に携わる。また近年では、後輩の育成にも尽力。2021年自社工場発の廃棄レザー・アップサイクルプロジェクト『Re:bonis』ではメンバーとして、同社100周年事業の従業員3000人に向けたアイテムに貢献。
『Re:bonis』プロジェクトとは
■大阪の革職人たちが結んだ手で咲くSDGsの可能性 タカラベルモント Re:bonisプロジェクト
#SDGs #廃棄レザー #ものづくり
https://prtimes.jp/story/detail/ZrXYWNfkPvb
■『Re:bonisプロジェクト』発足のお知らせ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000055758.html
タカラベルモントは、2021年10月5日に創業100周年を迎えました。
次の100 年に向けて、パーパス「美しい人生を、かなえよう。」を新たに制定。
パーパスを軸にした経営を進めていくとともに、持続可能な社会を目指し、「美と健康をかなえる」プロフェッショナルのみなさまとともに、進化し続けます。