[特別企画:美容のお仕事×真鶴]真鶴こども未来カレッジ~子どもたちの可能性を広げながら美容業界の未来へ結ぶ~株式会社リジョブ【インタビュー②】

2023年1月28日、神奈川・足柄下郡真鶴町の真鶴町民センターで『真鶴こども未来カレッジ』が開催された。主催は株式会社リジョブ(鈴木一平代表取締役社長)。
〝日常で美容のお仕事と触れづらい地域の子どもたちに「知る機会」を創り将来の選択肢を増やすことで、未来の業界従事者を育む〟という観点で、子どもたちに美容師という職業を身近に感じてもらえる体験から実施された。なお、当イベントは安全性と感染症への対策がしっかりと考慮されたうえで行なわれている。

同イベントに参加した美容師・美容学校講師および真鶴サテライトオフィススタッフ、プロジェクトメンバーにインタビュー。今の想い、そして未来へ結ぶためにできること、考えることは―。


【レポート】
[特別企画:美容のお仕事×真鶴]真鶴こども未来カレッジ~子どもたちの可能性を広げながら美容業界の未来へ結ぶ~株式会社リジョブ | H.B.News (ribiyo.co.jp)

【インタビュー①プロジェクトリーダー:五月女文音さん】
[特別企画:美容のお仕事×真鶴]真鶴こども未来カレッジ~子どもたちの可能性を広げながら美容業界の未来へ結ぶ~株式会社リジョブ【インタビュー①】 | H.B.News (ribiyo.co.jp)

【インタビュー③参加美容学生】
[特別企画:美容のお仕事×真鶴]真鶴こども未来カレッジ~子どもたちの可能性を広げながら美容業界の未来へ結ぶ~株式会社リジョブ【インタビュー③】 | H.B.News (ribiyo.co.jp)

【インタビュー④長南岳彦 取締役】
[特別企画:美容のお仕事×真鶴]真鶴こども未来カレッジ~子どもたちの可能性を広げながら美容業界の未来へ結ぶ~株式会社リジョブ【インタビュー④】 | H.B.News (ribiyo.co.jp)


真鶴こども未来カレッジ
【日程】2023年1月28日(土)13時~
【場所】真鶴町民センター
【対象】小学1年生~中学3年生の子どもたちおよびその親御さん
【参加人数(子ども)】16名
【内容】
第一部
■美容業界や仕事についての説明
■美容師、美容学生の紹介と質疑応答
■ワークショップ ※参加した子どもたちのヘアアレンジや、子どもたちがマネキンを使用しての実体験
第二部
■懇親会 ※親御さんも交えて、子どもたち・親御さん目線から見た業界への質問など、交流会形式


[企画への想い]
子どもの未来の「選択肢の格差」をなくしたい

[企画目的]
「子どもの将来の選択肢を、広げる」
真鶴生活で見聞きしづらい職業や業界に触れる機会を創出
「いつか芽吹くかもしれない種まき」をします。

「親子で体験して、大人がサポーターになる」
子どもの「やりたい」をサポートできるのは周りの大人。
大人(保護者)も理解や興味を深められることを目指します。

「地域内も、つなげる」
リジョブサテライトオフィスだけでなく、地域グループのメンバーにも企画~運営で関わっていただき、地域内もつなげる機会にしたいと考えております。


※所属等はイベント当時のものです


入江未央
・株式会社リジョブCSV推進室 ※真鶴サテライトオフィス勤務
・真鶴こども未来カレッジでの役割:町民コーディネーター

[イベントに携わるきっかけ]
もともと飲食店経営をしているのですが、ふたつめの仕事として現在、真鶴サテライトオフィスの運営に携わっています。
5歳の娘がいるのですが、これから真鶴町で小学校、中学校と進学していく中で、どう育っていくのか、どんな人になっていくのかと思ったときに、彼女(娘さん)がどんな仕事に就くのかとも想像しました。
進路を考える際、当然〝知っている仕事〟しか選べません。では真鶴町ではどんな仕事が知れるのかというと、都市部と比べれば知り得る種類が少ないのが現実だと感じました。
もちろん一次産業や観光業などは非常に身近です。しかし美容師をはじめ、なかなか知り得ない仕事を、どうすれば知ってもらえるのか。そうした想いから今回のイベントの話が始まりました。

[SNS等での情報収集も当たり前のようになっていますが、そこで知るのとはまた大きく異なる。〝体験〟することにこだわった理由]
親御さんたちとも話していたのですが、自分が昔なりたかった職業をいつ知ったかというと、テレビで観た、親戚がそうだったなど、身近でかつ見たことがあるという職業になりたいと思うことが自然でした。
つまり実際に身近で見聞きしたり、手で触れたり目で見たりという体験が非常に大切ということ。今回のイベントで美容師さん、美容学生さんにヘアアレンジをしてもらい『カワイイね』と褒めてもらえたという体験、瞬間は本当に特別。またお子さん自身でコテを使って、(ウイッグの)髪を巻くことを体験した記憶は、最後まで残っているものです。ですから今回、見たり聞いたり話したりという〝体験〟することの貴重さを優先したいと考えました。
ホームページやSNS等での情報収集は、とても合理的で非常に便利。ですが、その情報だけで将来を決めていけるのか。情報の精査も必要で、そうしたITリテラシーというものは、学校教育の中で伝えていけると思います。
そうして何か興味があることが見つかったときに、インターネットを使って、どうやって深く調べていけるか学校でフォローしていただければ、お子さんたちの興味の幅もさらに深められるのではないでしょうか。

[安全性の担保・感染症対策など、運営に当たって配慮した点]
コロナ禍も3年目を迎え、参加者のみなさんも日常生活でも意識して取り組んでいます。ですから、私たちも感染症対策は当然実行していますが、基本的にはさほど心配はしていませんでした。
また、安全性への配慮という点では、小学1年生からの参加ということもあり、コテを使用する際に軍手を着用してもらうことで、ケガ防止につなげています。
そして何より重視したのが人の目です。目が行き届くように各テーブルにスタッフを配置して、またお子さんたちに声をかけるように心がけました。講師として参加された美容師さん、美容学生さんからもしっかり注意喚起していただけましたので、無事に終了することができました。

[集客にあたり工夫した点]
ある程度、職業を意識する年齢からと考えていましたので、当初は小学校4年生から中学校3年生を対象にしていました。
こちらの想像以上に、対象者の弟・妹さんからも「参加したい」という希望をいただいて。そこで、『危ない』と言われてちゃんと『危ない』と認識できる小学校1年生からならば、親御さんと一緒に参加していただくことにしました。
また真鶴町は人口6000人代の小さな町。たとえば小学校のクラスを見ると、半数以上がご近所さんだったり、保育園が一緒だったり。親御さん同士が知り合いといった関係ですから、横に声をかけあっていただきました。
そうして『今度、イベントがあるから』と人伝で知り、エントリーにしていただけた方も多かったですね。結果的に16名のお子さんに参加していただけましたが、そのうち10名ほどはもともと知っている方です。そんな〝小さな町のメリット〟を生かして、SNS頼みではなくチラシ配布・ポスター掲示などによるクチコミを中心にした集客を行ないました。
それとありがたいことに教育委員会に協力いただき、町内の小・中学校の全員にチラシを配布していただけたことも、周知につながったと思います。

真鶴町は2017年に神奈川県内で初めての過疎地域に指定されている

[イベントを通して自身が得られたこと]
私自身、一住民としては、お子さんたちが『楽しかった』と笑顔でお帰りいただければ、それだけで十分だと思っています。実際、本当に楽しんでいる姿が印象的で、親御さんたちもお子さんの一生懸命に取り組む姿を写真に撮っていたり。長時間でも集中して取り組んでくれていましたし、楽しそうな顔を見られてだけでも満足。私自身が体験する側のイベントではないですが、本当に嬉しい限りです。
主催者の立場としては、参加した子どもたちや保護者の笑顔に触れたことで、自分たちの考えてきたこども未来カレッジ構想に対する確かな手応えを得られたことが嬉しく、今後の活動継続に向けての励みになりました。

[改めて子どもたちに伝えたいこと]
イベントを終えて、すぐに何かが戻ってくるとは考えていません。今回、6歳、7歳のお子さんにも参加していただけましたが、10年後ぐらいに進路に悩むことがあったときに、『あんなことしたな』とちょっと思い出してもらえれば、それでかまわないのです。
「こんな結果につながった」「こんな感想を求めたい」など、何かを求めることは結局、大人の押し付けではないでしょうか。10年後ぐらいに何か思い出してもらえるタネになれればいい。それがイベントの趣旨でもあります。

[参加してくれた美容学生に伝えたいこと]
まずは今回、参加したいと手を挙げてくれた美容学生さんには、本当に感謝しています。 それぞれに『こんな美容師になりたい』と理想の将来像があると思いますが、社会に出れば厳しい環境に直面することもあるかもしれません。そんなとき、お子さんたちと触れ合った時間を思い出し、『あのときはこうだった』などと当時の気持ちを思い出すきっかけにしていただければ嬉しいですね。
また参加してくれた美容師さん(KAORUさん)は真鶴町在住で、サロンを開業して3年目。子育てをしながら、9時から16時までの予約制で、店内は1席のみでじっくり施術する、といった働き方をされています。中学3年生のお子さんには少し具体的な憧れのママとして見てもらいたいと同時に、美容学生さんにも「働き方はひとつではない」ことを知ってもらえたらと考えていました。

[美容学生に主体的に携わっていただいたことについて]
お子さんたちが美容学生をはじめ、美容学校の教員、地域で開業して活躍している町民のママさん美容師と、カッコいい大人たちに触れることで、『こんな大人になりたい』『先生みたいにカッコよくなりたい』など、ロールモデルというのか、〝憧れのちょっと上の人と出会う機会〟になってくれればという想いもあり、美容学生さんの参加は必要でした。
というのも真鶴町では大学に進学する、もしくは社会に出るタイミングで町を離れる若者が多いから。他の地域に比べると、子どもが20代、30代のお兄さん・お姉さんと情報交換をしたり、触れ合う機会が各段に少なくなります。
年齢が離れすぎてしまうとどうしても、教える側と教えられる側といった上下関係や、対面的な立ち位置になりがちです。そこで若いサポーターとして美容学生さんに携わっていただければ、お子さんたちは『年齢の近いお兄さん・お姉さんが一緒にやってくれた』という体験ができる。そこを大切にしていました。

[イベントを継続するためには何が必要か]
もともと目標・目的が『子どもたちに多様な職業を知ってもらうこと』から始まっていますので、今後は異なる職業も含めて2回、3回とゆっくりと実施できればと考えています。
それには無理をしないことが一番大切。主催者側が何かに追われていたり、何かを犠牲にしながら取り組んでいれば、まったく楽しくありません。とくに子どもは雰囲気を感じ取りますので、たとえばスタッフがしかめっ面しているようでは、お子さんも楽しめないのです。ですから回数は考えず、無理しないで楽しく取り組んでいきたいと思っています。



小田亮佑
・株式会社リジョブリアルマーケティングDiv.
・真鶴こども未来カレッジでの役割:運営スタッフ兼元美容師

[イベントに携わるきっかけと役割]
所属する部署で『真鶴町の子どもたちに美容を知るきっかけを創りたい』ということから始まったイベントで、私はおもに当日運営のタイムスケジュールを考えていました。

[イベント前に不安に感じていたこと]
一番は集客の部分です。コーディネーター役の入江さんから「真鶴では、直前に出席申し込みをする人が多いから、大丈夫ですよ」と聞いてはいたものの、「本当に集まってもらえるのか」と思った時期もありましたが、結果的には杞憂に終わり、当日は16名のお子さんに参加してもらうことができました。

[イベントを通して自身が得られたこと]
挙げるとすれば『イベントが実際に開催できた』ということでしょうか。それが収穫であり、今後も続けていけたらと思いました。
そして正直に言えば、元美容師としてもとても楽しかった。このイベントで初めてお会いする方々も多かったのですが、美容師時代の接客が役立ちましたし、子どもたちの笑顔に触れて美容の楽しさも再認識できました。

[子どもたちに与えられるものは何か]
元美容師として、美容の楽しさを少しでも知ってもらえる機会を創れたこと。また美容を通じてコミュニケーションの楽しさ、大切さも伝えられたかと思っています。
そして何より、職業の幅を知る機会ですね。参加していただけたお子さんのほとんどが、まだ将来何になりたいのか決まっているわけではないと思いますが、『美容が楽しくて美容師を目指した』というお子さんが増えたなら、イベントが大成功したということ。個人的にも何かを感じていただくことができたのだと思います。

[保護者の方々に伝えたいこと]
ヘアアレンジに挑戦してもらいましたが、きっとお子さんたちは家庭でも『髪を綺麗にアレンジしてほしい』と話すと思います。ですのでイベントを参考に、ぜひ親子でヘアレンジしていただけたら嬉しいですね。

[参加してくれた美容学生に伝えたいこと]
今回のイベントはきっと美容の楽しさの根源というか、根本を伝えるきっかけのひとつだと思いますので、その楽しさを忘れずにいてほしい。もし辛くなることがあったとしたら、今日のことを思い出し『美容は楽しい』ということを再認識していただけたらと嬉しいですね。

[美容師という職業の楽しさとは]
今回はヘアアレンジでしたが、他にもたくさんの技術があります。そうしたことを駆使して、お客さまをキレイにして笑顔になっていただく。『技術ひとつで人を笑顔にできる』それが美容師のやりがいだと思いますし、私が美容師を目指したきっかけにもなっています。

[美容師を辞め、プレイヤーを支える側に]
実際に美容師として勤めていたとき、自分の技術でお客さまに喜んでいただいたり、指名をいただくという喜びや楽しさがある一方で、常に忙しい店だったこともあり、美容師の職業病でもあるヘルニア腰痛と手荒れを繰り返し、ドクターストップがかかってしまいました。どうしても体がついていかず、無念の中で美容師を辞める決断をしたんです。
そこから、「自分は美容師を出来なくなったけれど、プレイヤーを支える側になりたい」と思いリジョブへ転職。自分が美容師だったからこそ「ひとつひとつの技術習得にどれだけの時間や労力がかかっているか」を理解できるし、それをやり続けている美容師のみなさんを尊敬しています。だからこそ、自分たちの取り組みによって、現場の方々が働き続けられる環境に近づけていきたい。すぐに答えは出ませんが、これからも「どうすれば美容業界がより良くなっていくか?」を問い続けながら、この業界を支えていきたいです。

[自身がいま取り組むべきこと]
小さなお子さんたちが美容師に憧れるように、また興味を持っていただけるように、今回のようなイベントを引き続き実施していくこと。今、フリーランスや業務委託の美容師も増えている中で、「どう、未来の美容師を育てていくのか?」を考え、そうして美容師の人口を増やしていくことは、勝手ながら使命だとも感じています。
簡単なことではありませんが、こうしたイベントが実施されたことを世の中に広めていくことで、興味を持って『ここでもやりたい』というようなお声かけをいただけるかもしれません。
もちろん、まだ種まきの状態ですから、今後も継続していけるように取り組んでいきたいと考えています。



KAORU
・美容室&エステサロン ärCH(真鶴町で開業)
https://arch-manazuru.com/

[参加したきっかけ]
昨年(2022年)、入江さんから『子どもたちのために何かしたい。手伝ってもらう機会があればお願いしたい』という話を伺ったことがきっかけで、参加することになりました。

[イベントを終えての感想]
第一回という大事なスタートですから、始まる前はドキドキ感というか、緊張感のほうが大きかったですが、ケガなどもなく無事に終了することができて安堵しています。
中学生たちのグループの担当ということもありますが、なるべくお子さんたち自身でやってもらいたいと思い、あまり手を出さないようにしていました。そうした中でウイッグがグラグラしていないか、道具に不備はないかと確認しながら進行しましたが、お子さんたちの表情を見ると楽しく過ごせていたと感じて嬉しくなりました。

[イベントを通して自身が得られること]
こうしたイベントなどに参加することが初めてでしたので、素敵な機会をいただけたという嬉しい気持ち。良い経験をさせていただきました。
現在、サロンでは最初から最後までお客さまをひとりで担当していますし、〝後輩に教える〟という機会がほとんどありません。そうした面でプラスになったと思います。

[子どもたちに伝えたいこと]
さまざまなお仕事を見て、将来を決めるよい機会になればと思います。いろいろと経験してもらいたいですね。

[保護者の方々に伝えたいこと]
イベントに参加された方たちは普段から熱心で意識も高いと思いますが、子どもたちが興味があることに対して、いろいろ経験させてほしいという想いがあります。その中で美容師のお仕事ならいつでも見学できますので、何かあれば(サロンに)来てほしいと思います。

[美容師の魅力]
髪型で喜んでもらえることはもちろんですが、お客さまの満足度というのは、サロンでお過ごしになることも含めてトータルだと考えています。ですから自分自身を磨いていかなければという気持ちにもなりますので、お客さまとともに前向きになれる職業だと思います。

[イベントの集客や継続のためには]
もちろん一回目でいろいろと大変でしたが、直前に申し込む方が多い大らかな町民性で、最終的には16名のお子さんに参加いただけました。今後は、例えば季節ごとに固定の日にち開催にするなど、開催方法や伝え方はこれからも考えていけますし、第二回、第三回と続いていく中で、参加者の対象範囲を広げても良いかもしれません。というのも、自店にもポスターを貼らせていただいたのですが、大人や高校生も興味を示していることが多かったから。
美容専門学生さんとお話できる貴重な機会でもありますから、それこそ進路を考えている世代の方が参加できてもよいと思います。今回のターゲットは子どもたちでしたが、そのバランスも今後考えていきたいですよね。

[イベントを経ての自身の将来像、どう成長していきたいか]
現在、私のお店では『将来、まつ毛エクステンションサロンを真鶴で開業したい』という方が、不定期で働いてくれています。
独立したくても、どれぐらい需要があるのか、やっていけるのかといった不安は大きいと思いますから、私のお店を踏み台にしてやりたいことを実現してほしい。今後もそうした場所にしていきたいですし、誰かの夢を応援できる美容師でいたいと考えています。



秋本 唯
・アイム湘南理容美容専門学校 講師(美容)
https://imshonan.ac.jp/

[終了した率直な感想]
コロナ禍で交流系のイベントが減少していますので、他校の学生さんたちや地元地域のお子さんたちなどと交流する機会が少なかったですから、すごく楽しく、貴重な経験をさせていただけました。
私自身も教える立場で参加させていただき、非常に楽しかったです。保護者の方からの素朴な疑問というか、美容業界では当たり前でも一般的には知られていない、ということも伺えて良かったと思います。

[イベント前に期待していたこと]
学生は学ぶことが仕事。ただ、学んだことを伝える・教えるという機会はなかなかありません。教えることは学ぶことよりも難しいと思いますので、お子さんたちにどう伝えていくか、そこには期待というか学生たちの成長につながると思っていました。

[イベントを通して得られたこと]
私自身は美容を教える他、広報のように中学校、高校に伺い学生に向けてガイダンスも行なっています。
ただ小学生や本格的に進路について動き始める前の中学生に対して伝えたり、教えるといった機会は少なかったため、小さなお子さんたちからの意見はすごく貴重。これから外回りをするときに役立てていこうと思いました。「こういったところで喜んでくれる」「ここに興味がある」といったことが窺い知れたかと思います。

[子どもたちの印象]
参加してくれたお子さんたちは、すぐに『これ、やっていいの?』『こういうことやるの?』と話しかけてくれたり。また私や美容学生たちのヘアスタイルを見て、『何でそういう色にしたの?』『ブリーチ何回したの?』と、細かいところまで知っているお子さんもいて、美容についても積極的で嬉しかったですね。

[参加した学生に対して]
教えるという経験はなかなかできません。とくに本校の学生(川畑さん、渡邉さん)は来年度(2023年度)は最高学年になりますので、後輩に教えるというところで一歩先に勉強できたのかと思います。
本当に貴重な経験ですし、きっと今後にも生かされていくと思いますので、もし機会があればぜひ次回も参加させていただきたいですね。

[美容師の魅力]
美容師が素敵だと思うところは、お客さまに幸せを提供するお仕事というところ。来店時よりも、より美しく、魅力的になってお帰りしていただく。それがお客さまの幸せにつながると思います。
お客さまを来たときよりもハッピーな気持ちにして、笑顔をお持ち帰りいただく。それができることが、非常に魅力的ですね。

[個人的に、美容師の成り手不足解消につながるような取り組み]
規模に関係なく、美容に携われるイベントは有効だと思います。内容としても、たとえばネイルアートやメイク体験などでもよいですよね。やはり女の子はみんな、いくつになっても興味がありますますから。
また最近ではメンズメイクも流行っていますので、ヘアアレンジに限らずに少しずつでも開催していけば、美容に興味を持つお子さんが少しでも増えてくれるのではないでしょうか。
美容のお仕事はひとつではありません。非常にたくさんありますから、その中のひとつでも、興味があるものに触れる機会があれば、子どもたちもきっと楽しめると思います。

[特別企画:美容のお仕事×真鶴]真鶴こども未来カレッジ~子どもたちの可能性を広げながら美容業界の未来へ結ぶ~株式会社リジョブ

【インタビュー①プロジェクトリーダー:五月女文音さん】

【インタビュー③参加美容学生】

【インタビュー④長南岳彦 取締役】



株式会社リジョブ

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現在は美容・リラクゼーション・治療特化型求人・転職情報サイト「リジョブ」、美容業界で働く方々のキャリアデザインを研究・発信するWEBマガジン「モアリジョブ」、ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア「リジョブケア」の運営ほか、2019年よりリジョブグループとなった株式会社リザービアによる、サロンの自社集客システム事業を展開しています。

私たちはこれらの事業やプロジェクトを通して、人と人・国と国・可能性と可能性といった、色とりどりの様々な「結び目」を創ることを通して、心の豊かさあふれる社会を築いていきます。

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