美容家・如月裕さんは7月31日、東京・新宿のシャンソンの店Kuwaで『メロン DE 巴里祭』(企画/主催:如月音楽事務所)を開催し、オリジナル曲〝こもれ陽の中で〟や、シャンソン、カンツォーネの名曲を披露した。如月さんのほか瀧澤行則さんと柴路えりさん(如月裕と仲間たち)、ピアノの久保田廣和さんが出演し、満席のお客さまを魅了した。
如月さんは元々、ショー関係の仕事をしながら歌を習っていた。親の勧めで美容師に
なることを考えたが、どうしたらなれるのか分からず理美容業界の関係者に相談したところ、「サスーン技術が日本に入ってくるので勉強してみませんか」と勧められた。テキスト(基本編と応用編)を購入し、自分なりに考えながらサスーンカット技術を身につけた。ちょうど、多くのコンテストのチャンピオンたちが東京で新しい技術を学んでからロンドンに行く時期で、如月さんもロンドンに行き、帰国後は帝国ホテルから仕事の声がかかった。高級店のお客さまはオシャレな方が多く、トータルファッションが注目され始めた頃、何度かイギリスやフランスに行った。フランスではイギリスと違うオシャレな文化があり、すごく収穫があったという。
その後、今から40年前に東京・目白に『ヘアカットサロン キャンパス』をオープン。コロナや怪我などが重なり店を閉めて、現在は自宅でスタジオを開いている。
如月さんは美容とシャンソンについて「美容の仕事は髪の毛を切るだけでなく創作が重要で、絵画や音楽に触れることが大切。シャンソンは自分自身がきれいに歳を重ねることを自然に語っていて、暮らしに結びついているところが魅力的。日本語で歌うシャンソンが一番好きです」と語った。