株式会社リジョブ(鈴木一平代表取締役社長)は3月8日、東京・池袋の同社で、令和のリーダー〝はんぺん〟中村雄樹氏(REDEAL)を迎えて、美容学生に向けたトークイベント『未来を切り開く秘訣 あなたの可能性は無限大∞』を開催した。
同イベントは、これからサロンに就職する美容学生に向けて企画されたもので、〝未来を切り開く秘訣〟として、『自分にあった就職先の選び方』や『内定の貰いやすい学生の特徴』『内定の貰いやすい自分の作り方』など、より内定に対しての深掘り内容を始め、そこから『就職後に困らない方法、活躍する方法』、そのために『今何をすべきか』といったことを自身の体験や実例なども交えて語られた。
最初に『自分にあった就職先の選び方』だが、それにはまず自分の性格を知ることが非常に大事だと述べる。「美容室もそれぞれに特色があるもの。働きたいという気持ちはあっても、そこに合わない自分がいれば、就職後が大変になってしまいます」
またプライベートとやりがいの2つがあるとも話し、働いた先に何を得たいのかも考える必要があるという。「ですから自分にあった就職先は、自分の中にあったりします。そこで親御さんに自分のことを客観的に聞くのもよいと思います」
次に『内定の貰いやすい学生の特徴』にも触れる。これはシンプルに、敬語を使えること、そして目標の具体性と現状の乖離がないか、言い換えれば面接で見栄を張ってウソをつかないこと。加えて、働きたい美容室の内装や雰囲気と合っている服装をしているかといった見た目のほか、元気や出席日数、行動力などを挙げる。
続けて『内定の貰いやすい自分の作り方』では、客観的に自分をブランディングすることだと話す。「ファッションやメイクなどがわかりやすいのですが、良い・悪いではなく、その美容室に合っているかどうか。そうした自分作りも大事だと思います」
また技術に関して、就職したい美容室が打ち出しているスタイルのテイストを、真似て作ることも有効だとアドバイス。「それを履歴書に同封するなど見てもらうことで、本気度が伝わりやすいと思います」
『美容師になってから苦労しない方法』としては、聞き流さないで改善をかならずすること、謝罪とお礼をその場、LINE、翌朝の3回行なうこと、さらに朝食を毎日摂ることとして、その理由を一つひとつ丁寧に解説。さらに『美容師になってから活躍する方法』はシンプルに、お客さまに対して一生懸命に接することだと述べる。また「仕事の時間以外に努力することで、活躍はしやすいかと思います。ただ自分に合った努力の時間量も大事。努力の形は人ぞれぞれだと思っています」とも話し実例が挙げられた。
最後に『今美容学生のうちにするべきこと』は、人よりも優れた成果、人より努力した経験がひとつあることは大事だという。たとえば学校行事やコンテスト、アルバイト、SNS、勉強などだが、「すべてでがんばるのではなく、好きなこと、取り組んでいて楽しいことに打ち込む。そうして追求していくと、奥行きも見えてくると思います」として、「個性を大切にしてほしいと思います。学生のときには、好きなことを突き詰めることが一番大事だと思いますし、それが社会人になってから生きてくると思います」と述べた。
質疑応答の後、結びに中村氏は「友人と過ごすなど、学生ならでは楽しさもあると思います。ひたすら遊ぶ、ひたすら勉強する。そうして楽しめるのも残り1年ほどですが、すぐに就活の時期も来ます。ですからまずは、自宅に帰って親御さんに自分はどんな性格なのかぜひ聞いてみてください」と述べ終了となった。
最初は緊張していた美容学生たちも中村氏の軽妙な語りに惹き込まれ、その言葉をしっかりと受け止めようと熱心に聞き入り、またイベント終了後にも中村氏に対して質問がやまず、学生たちにとって非常に有意義なイベントということが窺い知れた。
なお、同イベントに関連した中村氏への事前インタビュー記事、そしてリジョブがこうした美容学生支援イベントを行なう理由や意義などを本誌ribiyo.7月号(6月10日発売)にて掲載予定。