美容の仕事は人生に彩りを与える―。一生美容に恋する会主催『恋’sコンテスト2024』

 一般社団法人 一生美容に恋する会(河島 健代表理事)は10月17日、千葉・千葉市民会館で『恋’sコンテスト2024』(本選)を開催した。協賛は千葉県の千葉ビューティー&ブライダル、千葉美容専門学校、東洋理容美容専門学校、そして神奈川県から横浜芸術高等専修学校の4校をはじめ、メーカーやディーラー、美容室等30社、後援は千葉県教育委員会、千葉市教育委員会、一般社団法人日本イベント協会。

 春に参加を募集し対し、自ら手を挙げた約90名の学生。そこから書類審査を経て7月にキックオフを行ない、8月の後半に行なわれた予選を勝ち残った各学校の2チーム、計8チーム(学生2名+先輩美容師2名で一組)が今回の本選に出場し、技術表現、作品コンセプト、プレゼンテーションを競う本コンテスト。参加各校で選抜チームの学生たちが切磋琢磨し、その表現だけでなく、大会とその準備を通じての「成長」、また自分たちが描いた「コンセプトをいかに具現化するか」ということに重きを置いている。そのため競技者は、事前に計画を資料にまとめ提出。この資料作成、そしてチームでの話し合い、技術練習や計画と美容業に必要なあらゆるスキルを体験し、学ぶきっかけになればと願い行なわれている。
冒頭、河島代表理事は「新しい生活様式、働き方改革、そんな新しい概念が生まれる中で、社会に出て、一生美容の仕事に夢中になる人を増やしていきたいという、新しい教育のあり方を提唱していきたい。そんな想いでコンテストを開催して今年で4回目。どのようなドラマが生まれるのか、楽しみにしていただきたいと思います」とあいさつした。

『美容の仕事は人の人生に彩りを与えることができる―』
本コンテストでは、一人のお客さまを設定し、その方が悩みを持って美容室に来店され、施術をすることで容姿だけではなく、気持ちの部分もどのように変わっていくのか。そうしたことをコンセプトシートに記入し、このストーリーに沿ってデザインを作成することになる。このことについて河島代表理事は「美容師が人の人生に寄り添えるということを感じてもらいたいと思っています」と述べる。
 またチーム戦については、仲間と取り組むほうが大きな成長ができる、ということを感じてもらいたいこと。また先輩美容師は学生を教えることによって初心に戻れること、加えて教える大切さ、難しさを感じてもらいたいといった狙いがあるという。
そして特徴である、プレゼンテーションでは作品の内容や練習の工夫を発表することになるが、「技術力はもちろんですが、どんな気持ちでお客さまを迎えたのか、そういった情熱が、〝あなたにやってもらいたい〟ということにつながるのではないかと考えています。ですので、今日までどのような時間を過ごしてきたのか、作品に込める想い、そういったものを全力で伝えていただき、そこを評価したいと思っています」と述べた。

 

厳正なる審査の結果、グランプリにはfleurs(千葉ビューティー&ブライダル)が輝いた。また河島代表理事はコンテストの最後に、次のように述べた。「受賞したチーム、本選で出場した合計8チームの皆さま、何も分からないところからチャレンジしてくださった28チームの皆さま、本当にありがとうございました。この『やってみよう』という気持ちが、どれだけ大きな成長ができるのかということを実感できなのではないかと思います。『あなたが必要』と言われる、素敵な美容師になること。そうしたメッセージが伝われば嬉しいです」

恋’sコンテスト2024
【グランプリ】
fleurs(フルール)(千葉ビューティー&ブライダル)
【コンセプト賞】
サモンず(千葉ビューティー&ブライダル)
【技術表現賞】
A(エース)(千葉美容専門学校)
[審査員特別賞]
ばなな(横浜芸術高等専修学校)

グランプリ受賞コメント
fleurs(千葉ビューティー&ブライダル)
「私たち学生と美容師さん、モデルさんで予定が合わなくて、すごく大変だったんですけど、1回1回の練習で、何をしなければいけないのかをたくさん話し合いました。今日までいろいろあったんですけど、5人で頑張ってきたので嬉しかったのと、『グランプリを取ります』って宣言していたので本当に嬉しいです」
「コンテストに出ると決めてから、絶対にグランプリを取るって言っていました。チームのみんな、学校の先生や先輩方にもたくさん支えてくださったので、本当にお礼を言いたいです」


大会コンセプト
◇美容の仕事は人の人生に彩りを与える仕事である
◇一人よりも仲間との関りで大きな成長を得られる
◇将来必要とされる美容師には、器用さや上手さだけでなく、想いやこだわり、対話が大切である


‐恋’sコンテスト2024‐テーマ『恋』
恋をモチーフに、とあるお客さまが美容師の技とセンスでヘアスタイルとともに気持ちがどのように変化するのかを表現。
競技時間は45分。カット、スタイリング、メイクを行ない、その後、各チームごとに作品発表のプレゼンテーションを行なう。


評価のポイント
1.コンセプト
『恋』というテーマをどのように捉えたのか。
2.技術表現
事前に提出したデザインシートに対し、どこまで技術で表現できてるのか、細部までのこだわりがどこまであるのか。
3.成長
プレゼンテーションをもとに、入学して3ヵ月間での成長。


[審査員]
森下一輝(株式会社AmiLi代表、bay saide collection実行委員長)
李 銀珠(株式会社ZOZOフレンドシップマネージメント部CSRブロック)
高木伸彦(タカラベルモント株式会社化粧品教育推進課フィールドインストラクター)
大峰ヒロキ(全国ドライカットクラブネット会長/株式会社EQUIP代表)