滝川『令和7年 新年賀詞交歓会』開く、拡大基調の業界として取り組んでいく

滝川株式会社(滝川睦子社長)は1月6日、東京・台東区の浅草ビューホテルで『令和7年 新年賀詞交歓会』を開催した。

冒頭、あいさつに立った滝川社長は、まず同社の取り組みに対する協力に謝辞を述べる。「滝川グループは創業者の時代から数えて3世代目に入り今年94年を迎えるが、長きに渡り皆さまのご指導・ご協力を賜り少しずつ成長している。まだ御恩をお返し出来ていないが、今年一年をかけて皆さまとともに業界の発展に協力できたらと考えている」

そして昨年の活動を振り返り、中でも大々的に再開したフェスについて、昨年9月に開催した『タキガワトレードフェア2024 for Salon』は1800名と多くの来場を数え好評を博した。この実績から今年はより多くの来場者が期待できるとも話す。
また10年以上前から、名称を変えつつ全国で開催している『タキガワユニバーサルビューティフェス』については、「理美容業界ではリアルで対峙する機会を非常に重要視しているが、フェス文化の定着に少しは寄与できたのではないか」として、今年は2月に静岡、3月には広島での開催を予定しているが、一般社団法人日本エステティック協会との共催になるそうで、同フェスを機にエステティックジャンルも学べる形になるとした。
さらに昨年10月に札幌営業所を移転したが、今年は大阪営業所の拡張工事、そして3月までに福岡、東京のショールームを改装するとも述べる。「昨年9月開催のタキガワトレードフェアでは参考商品として器具関係を発表したが、多くの問い合わせ等もあったことから、年明けから正式に商品を提供できる準備もできた。また、しっかりと見てもらいたいことから各地のショールームを整えたいと考えている」

次いで円安、さらには低価格競争にも触れ、こうした状況下では新商品を紹介しても導入につながりづらいため、サロンにしっかりと経営してもらうために、何より技術者に高給をとってもらうためにも、料金が取れるメニューを紹介していかなければならないとも話す。「資源の少ない日本だからこそ、定評のあるモノづくりや技術、ホスピタリティ等を打ち出し、日本における生活者の皆さまに価値を感じていただき、しっかりと対価を支払っていただく。そういった文化を今一度考えていけるように協力していきたい。その中でメーカー様の新しいアイディアが重要になってくるので、ぜひご教授いただきたい。やはり生活者が興味を示すようなメニューが生まれてくることが、きっかけになるのではないかと思う」
続けて流通については、2025年からはビューティギャラリー以外での提案もスタートしていると話す。「ショールームに来ていただくような形や違う媒体での提案等、新しいブランド化を通して進めていき、いつか業界に根付いていくような形にしていきたいと思っている」

最後に、会社説明会の際、学生に向けて伝えている言葉、『業界事は自分事』を改めて社員に話したそうだが、「業界に貢献するのは当然で、そのためにもさまざまな団体で少しでも力になれるようにと活動させていただいているが、とくにエステティック業界では作り上げなければならないことがたくさんある」と話す。加えて「今年6月、大阪の万博とともに全美商連が主催する『アジアビューティエキスポ』が行なわれる。業界をあげて協力していく必要があると思うので一緒に、みんなで楽しみながら盛り上げて新しい商品等を紹介するといった機会にしていただければと思う」と述べ、拡大基調の業界として取り組むべく協力をお願いしたいと結んだ。

次に来賓を代表して山東昭子参議院議員のあいさつに続き、来賓紹介、鏡開きが行なわれ、福士政広 特定非営利活動法人日本エステティック機構 理事長の祝杯の発声で歓談の場に。恒例の浅草鷲神社の商売繁盛を祈願した熊手の福引きも行なわれると、小迫隆司 白鶴綿業株式会社 代表取締役社長が中締めのあいさつ。3本締めで閉会となった。