全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連/井眞人理事長)は1月19日、東京・千代田区のホテルニューオータニで『第390回理事会』を開催した。
藤原國明副理事長が議長を務め、議事を進行。最初に各委員会の委員長から、事業などの進捗状況が報告された。
その中で、訪問美容について昨年末に厚生労働省から通知が発出されたことを報告。美容所を開設しないで訪問美容を専門に行なっている業者への規制について、各都道府県等の条例によって規制をしている例を示して、各都道府県・政令指定都市に対して規制のないところに条例等の制定を促す内容だったという。衛生確保の観点からこれを進めるために、2月2日に委員会を開催し、その策を検討するとのこと。
また、1月13日に開催された「第1回美容師の養成のあり方に関する検討会」についても、報告があった。昨年、新聞等でも話題になった美容師試験や養成施設在籍時の実習等について検討する会で厚生労働省が実施する。3月上旬に第2回目、3月下旬に第3回目の検討会を開催する予定。おもな検討課題は「実技試験のあり方について」・オールウェーブセッティング ・まつげエクステンション等 「養成校在籍時の実習について」・実務実習内容 「その他」となっており、現在、全美連では美容師や養成校の意見を把握するために、アンケート調査を実施しており、第2回検討会で調査結果を報告する予定。
その他、外国人美容師の就労問題の進捗状況については、実施機関の一般社団法人の立ち上げは終了し、現在は約260校の美容学校にこの実施要項を郵送しているところとのこと。2月末には受け入れを希望するサロンに対しての説明会を開催する予定だという。
3月15日に神奈川・横浜市のパシフィコ横浜で開催予定だった「第49回全日本美容技術選手権大会」は、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて中止を決定した。
付議事項では、第1号議案・第50回全日本美容技術選手権大会の入場料に関する件、第2号議案・第51回全日本美容技術選手権大会の開催地に関する件、第3号議案・連合会理事(各組合理事長)専用タブレットの貸与及び「タブレット型端末貸与規則」の制定に関する件、第4号議案・予算委員会の設置に関する件がいずれも承認された。2023年に開催予定の第51回全日本美容技術選手権大会は、広島県で開催(担当:広島県美容業生活衛生同業組合)。なお、第50回全日本美容技術選手権大会は今年11月8日に、群馬県高崎市の高崎アリーナで開催の予定。