全国理容連合会(大森利夫理事長)は1月27日、東京・代々木の全理連ビル9F会議室で、第7回理事会を開催した。
報告事項のなかで「理容業における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの改定について」では、「施設内の各所における対応策」の施術中の項目で、「(従業員は)特に、顔剃り等の顔面作業時には必ず適切にマスクを着用、できればフェイスガード、ゴーグル等を併用すること」などが加えられた。
協議事項は「令和4年度事業計画(案)」「令和4年度収支予算(案)」など14事項について協議し、すべて承認された。事業計画では、ポストコロナへの対応として、コロナ対策と平行して組合強化と個々のサロンの売り上げ向上、および理容業の生産性向上に資する各種の営業支援事業を積極的に推進する。国の補助金を活用しながらコロナ第6波に備えた新しいサロンづくり、空間づくりを推進し、併せて将来を担う後継者の問題にも取り組む。予算案では連合会費を450円に据え置いた。本年度は予備費を計上できなかったため、予算を超える会計が発生した場合は、必要に応じて積立金を取り崩して対応する。
大森理事長は「消費者に向けてのアピール〝理容店に行こう〟というような消費喚起できる事業を、全国に一大キャンペーンとして打ちたい。国の補助金を活用して、必要に応じて積立金を取り崩す。これは、理容業は元気があるというところを見せるチャンスでもある。皆さんの案、活発な意見をいただいて企画し、5月の通常総会でその方向づけを示して、7月ごろから実施したい」と述べた。
その他、「ワールドヘア in Japan」の名称を、「ーHair Creationーラ・セゾン」に変更する。令和3年3月の理事会で従来の「ニューヘア」から「ワールドヘア in Japan」に名称変更したが、再度変更。理由は「ワールドヘア in Japan」はグローバル化に沿った変更だったが、業界内や顧客への浸透を図るためとしている。「ーHair Creationーラ・セゾン」の2023設定委員長は山本賢司氏(教育委員長)が、チーフは木下裕章氏(全理連中央講師会幹事長)が務める。ニューラインの発表は年1回(夏季を予定)、YouTube等への動画掲載が基本。教材はインターネットを活用。YouTube等動画およびテキストによる解説のみとし、テキストは各自がインターネット上からダウンロードする方針。
2月22日に開催予定だった「第73回全国理容競技大会」は新型コロナウイルスの急激な感染拡大の影響から中止を決定した。併催の「ジャパンカップオープン2022」については、オンライン方式を取り入れ、キー会場は全理連ビル、サブ会場は海外をはじめ全国の随所で開催。競技は、「メンズ・クラシックカット」(35分)、「レディス・テクニカルフリースタイル」(35分)、「メンズヘアピース」(35分)の3種目。出場料は1人1万円。問い合わせ先:電話03-3379-4111、Eメール koho@riyo.or.jp
第75回全国理容競技大会は、令和5年9月19日に北海道立総合体育センター(北海きたえーる)に行なうことを決定した。競技種目は、第1部門「クラシカルスタイル・フリーデザイン」、第2部門「レディススタイル・フリーデザイン」、第3部門「ーHair Creation ー ラ・セゾン2023」のほか、50歳以上の熟練技術者を対象とした「マスタースタイリストアワード」、大会当日に理容師養成校卒業後3年未満を対象としたジュニア部門(クラシカルバックスタイル・ベーシックデザイン)の5部門。なお、第74回全国理容競技大会は、今年10月17日、秋田県秋田市・秋田県立武道館で開催する。