千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループは3月12日、より広く見聞し情操を培い、見識を高めることを目的に、東京都の迎賓館赤坂離宮見学会を行なった。
この施設は、明治42年に東宮御所として、紀州徳川家屋敷跡に建築家片山東熊の指揮により国内唯一のネオバロック様式の西洋宮殿造りで建設された。戦後は国会図書館、内閣法制局、東京五輪組織委員会等として利用された後、外国からの賓客を接遇する施設として大規模改修を行ない、昭和49年に迎賓館として完成した。また、同年には敷地内に和風の意匠と、和食や和服等による接遇で外国からの賓客を迎える施設として、和風別館が新設され「遊心亭」と名付けられた。
一流建築家、美術工芸家らの総力を結集して建設された迎賓館は、開館以来世界各国の国王や大統領らが宿泊し、歓迎行事や首脳会談等の外交活動の舞台となり、平成21年には本館や正門等が明治以降の建造物としては初の国宝に指定された。
参加者は、細部にわたる装飾に目を奪われながらも職員の解説に耳を傾け、威容を誇る佇まいに身を置くことで、「インバウンド」による経済効果に関心が高まり、訪日外国人客への接遇が重視される今、最上級の「おもてなし」の場を体感する貴重な機会となった。
投稿記事 幹事長 岩田健太郎