日理「全国二チリ代理店総会」を開催

 日理株式会社(有馬公明社長)は9月11、12日の両日、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京で、全国二チリ代理店総会を開催した。総会は4年ぶりで、東西の代理店120社・200名が出席。また、会議後半に行われた関係メーカー36社が出展した展示商談会は、各社話題の新製品やメンズ美容用品などが並び、積極的な商談が行なわれた。

 総会では冒頭有馬社長は「コロナの影響で非日常を強いられた3年間、その後ロシアの侵攻等もあってあらゆるモノの値上がりが続いている。加えて2024年にはトラックドライバー不足による運送の遅滞やガソリン等燃料費高による運賃の値上げが懸念されている。こうした先行き厳しい状況に対応するには、やはり『進化』するしかない。キャッシュレスをはじめデジタル化は限りなくすすみ、取り残される高齢者が増える一方で、60代が35%になる人口構成に、定年後の再雇用が増えている。こうした年齢層に対してはビジネスチャンスと捉えるべきで、これからも理容でしかできないサービスの提供を実現するためのお手伝いをしていきたい」とあいさつした。

 引き続き東日本二チリ代理店・名久井功介幹事長(株式会社名久井社長)があいさつと新会員紹介、西日本二チリ代理店・安永正幹事長(株式会社安永社長)のあいさつ後、今回より東西の会計報告を会計監事・宇賀士郎監事(株式会社宇賀社長)1名を新たに選任し、東西の会計報告が同時に行なわれ、意義なく承認された。なお従来東西それぞれ副幹事長をおいて会計報告をしていたが、今回よりそのポストはなくなることになった。

 続いてホーユー株式会社西野敏宏本部長は、気になることの一つとして独立する理美容師に触れ「損益分岐点や財務諸費も知らずに独立する人が多い。技術や人の管理も重要だが、経営者として財務の重要性を若手経営者にぜひ伝えていただきたい。また現状は原油はじめ材料費、資材費が上昇しており、当社としてもギリギリまで耐えるが、限界を超えれば製品の値上げに踏み切らざるを得ない」とした。

 クラシエホームプロダクツ販売株式会社上嶋一善社長は、初参加のため自己紹介から入り「ともあれリアルで代理店総会ができて良かったとし「今年の暑さゆえもあるが、冷やしシリーズが好評で前年比131%と伸長した。しかし資材高騰はじめ原材料費のコスト高はきわめて深刻で、当社としてはすでに価格を上げている製品もある。そうした環境下、プロフェッショナル事業において、基盤となるシャンプー・リンスカテゴリー、シェービングカテゴリーの強化を進め、サロンの営業に貢献したい。さらに今年の方向性は、主力ブランド「クリエステ」の再活性化で、マイルドシェービング・お顔そりエステの啓蒙活動を続け認定サロン1,500を目指す。また、クラシエは今年の10月にメーカー機能を軸に会社を1社に統合再編し『クラシエ株式会社』を発足させる経営機構改革を発表した。

 このあと代理店表彰が日理・大村達夫常務から発表され、優秀店にはクラシエ・二チリそれぞれ感謝状が贈られた。