学校法人山野学苑(山野愛子ジェーン理事長)は8月3日午後3時から、東京・港区芝公園の増上寺境内にある聖鋏観音塚前で「第48回ハサミ供養」を執り行なった。
参列者が南無阿弥陀仏を唱えるなか、導師を迎えて法要が営まれた。日頃使用しているハサミに感謝し、役目を果たし使い終えたハサミを供養。参列者が焼香を終えた後、導師は聖鋏観音像について説明した後、「自分が使って身を削ったハサミに敬意を払い、感謝することは大切である。聖鋏観音像を作った初代・山野愛子先生の想いを胸に、頑張っていただきたい。技量向上、無所障碍(むしょしょうげ)を祈願して、お念仏を唱えましょう」と話し、参列者全員で南無阿弥陀仏を10回唱えて法要は終了した。
「ハサミの日」について
一般財団法人国際美容協会の初代理事長で山野美容専門学校初代校長の故・山野愛子氏は、その一生がハサミによって支えられ生かされたことへの深い感謝の念から、昭和52(1977)年に、8月3日を「ハサ三の日」と定めた。以来、毎年8月3日午後3時(ハサミの語呂合わせ)に、役目を終えた数多くのハサミを東京・芝の大本山増上寺にある「聖鋏観音塚(せいきょうかんのんづか)」に納め「ハサミ供養法要」を執り行なっている。
「聖鋏観音像(ハサミ観音)」は、故・北村西望氏の作。同氏は長崎平和公園の「平和祈念像」など、美術に残る数々の作品を手がけた。