5月8~10日の3日間にわたり、アラブ首長国連邦のドバイで開催された『ビューティーワールド・ミドルイースト』は、出展面積および出展者数において過去最高を記録し、盛況のうちに閉幕した。
62 カ国・地域から1,736社(前回比10%増)が出展し、61,000平方メートル(前回比11%増)におよぶ展示スペースで製品やサービスを披露。また日本を始め、初出展となるパレスチナ、ペルー、ロシアを含む24カ国がパビリオンを主催した。会場には中東地域の美容業界関係者はもちろんのこと、世界の主要ブランドのバイヤーなど、36,394名が来場した。
国際的な市場調査会社Euromonitor社によると、中東アフリカ地域における美容・パーソナルケア市場は現在の327億ドル(約3.6兆円)から2021年には475億ドル(約5.2兆円)に成長すると予想されている。今後、大きく成長する可能性を秘めている中東アフリカのビューティー市場において、第23回の開催を迎えたビューティーワールド・ミドルイーストは、コスメティックやヘア関連商材、フレグランスや健康関連分野における、中東・アフリカ地域で最も盛大な商談とネットワーキングの場を提供している。
2018年のビューティーワールド・ミドルイーストでは、会期中に100件に上る新作発表が行なわれており、製品やサービスのデビューにふさわしいステージとして広く認知され
ている。
「洗練されたビジネスプラットフォームとして中東地域や近隣諸国からの出展者を惹きつけ続ける見本市の魅力と、世界トップクラスの美容ブランドメーカーや健康ブランドメーカーが示す消費性向の高い中東地域への関心の高まりを受けた、『ビューティーワールド・ミドルイースト』の目を見張る成長ぶりは、本見本市の主要なビジネスプラットフォームとしての重要性の高さを表しています」と、主催者であるメッセフランクフルト・ミドルイースト社CEOのアハメド・パウエル(Ahmed Pauwels)は話し、「新作発表に最適なプラットフォームであることに加え、他に類を見ない質の高い来場者たちを惹きつけることが、本見本市のセールスポイントのひとつでもあります」と付け加えた。
今回、日本からは16社(2017年実績:10社)が出展。なかでも2回目の開催となるジャパンパビリオンには10社が出展し、多くの来場者が製品に高い関心を寄せていたという。
ジャパンパビリオンに初出展した岩正織物(株)の岩田氏は、次のように感想を述べている。
「当社は足の冷えやむくみに効果のあるソックスを企画・販売しています。今回、中東の美容関連の市場に出るにあたり、ニーズを探る目的でビューティーワールド・ミドルイーストへ初めて出展しました。出展して、中東でも日本と同じような冷えやむくみ、踵の乾燥へのニーズがあることが分かり、今後の市場開拓の方向性を決めることができました。さらに、オマーンの王族の女性が弊社ブースを訪れ、持参したサンプル製品すべてをその場で引き取った上、更に弊社のオマーンでの今後の商売につながる受注を得ることができました。王族が買い付けにくるのは中東ならではだと思います。
海外では決定権を持つ来場者がスピード感をもって商談を行ない、動く金額も大きいと感じます。日本で売れている製品は世界でも売れる可能性が高く、差別化ができている製品であれば、顧客にとっても必要であるので、どんどん海外へ出て行くべきだと考えています。当社は次回もジャパンパビリオンで出展する予定です。来年はジャパンパビリオンがもっと大きくなることを希望しています」
見本市の今後の予定や詳しい情報はwww.beautyworldme.com.まで。