全国介護理美容福祉協会「第11回登録理美容師の集い」

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特定非営利活動法人全国介護理美容福祉協会(山野正義理事長)は8月28日、山野美容専門学校205教室で「第11回登録理美容師の集い」を開き、全国から約60名が集った。

全国介護理美容福祉協会_登録理美容師の集い 冒頭、山野理事長が出演したTV番組のVTRを鑑賞。山野理事長は、初代山野愛子さんから受け継いだ「美の哲学」に基づいて、これから訪れる超高齢社会での美容が果たすべき役割・意義や、新たな学問「美齢学」の可能性について、熱い想いを述べていた。続いて山野理事長が登壇し、あいさつを行なった。

最初のプログラムは「様々な訪問美容」と題して、鵜浦智美さん(高齢者・ベッドで施術・施設)、河口美香さん(高齢者・椅子で施術・自宅)、山下玲子さん(障がい者・椅子で施術・自宅)の順に、それぞれ訪問先での仕事をVTRで紹介し、問題点や改善点、創意工夫した点などを述べた。

その後、各テーブル(1テーブル5~6名)ごとにVTRの感想や、ヒヤリハット他の体験などをディスカッションして、代表者が発表した。

昼食を挟んで、山野学苑評議員・看護師の杉浦ゆりさんが「美齢ケア 私らしく生きる」を講演。次に「これまでの実践を拡げた訪問美容の関わり方」をテーマに、岡山県の藤原千枝子さんと栃木県の川津孝代さんが講演し、閉会した。

特定非営利活動法人・全国介護理美容福祉協会:老人福祉施設や在宅の高齢者や障がい者に訪問理美容サービスを提供することを主な目的に設立。母体の山野学苑で、理容師・美容師を対象に公開講座「美容福祉」技術講習教室を行なっている。4日間の講習で訪問美容の理論と必要な技術をマスターでき、修了生には「福祉理美容師」資格を付与している。