全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連/大森利夫理事長)では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、2021年にパシフィコ横浜で開催予定の理美容世界大会(世界理容美容機構主催/会期:9月26~28日)で急増する外国人ビジターや近年増加している在住外国人にむけたインバウンド対応に取り組んでいる。
その対応モデル事業として1月14日、外国人に日本の理容技術やおもてなしを体験してもらう外国人専用模擬サロン「ジャパン・バーバー代々木サロン」を東京・代々木の全理連ビルB1に開設し、9カ国(フランス、イギリス、韓国、中国、台湾、バングラデシュ、フィリピン、ミャンマー、メキシコ)、12名の外国人が体験。日本の理容サロンのいい点、悪い点などをヒアリングするとともに、セミナー用VTRを作成した。
冒頭、大森理事長は「増加する外国からのビジターや在住者をジャパン・バーバーに、お客さまとして受け入れたい。今日の模擬店ではジャパン・バーバーへの想いなどをアンケートで応えていただき、それらを反映させて日本の理容を伸ばす所存。今後、この模擬サロンを全国的に拡げるなど、積極的にインバウンド事業に取り組んでいく」とあいさつした。
模擬店ではお客さまの要望に添ってシャンプーやカット、マッサージ、シェービングなど、ひとり約30分の施術を行なった。シェービングでは入念なラザーリングを、また日本で古くから行なわれているスタンドシャンプーで起きた状態でのシャンプーやマッサージも体験し、皆、満足した様子で笑顔を見せながら理容椅子を降りてきた。技術者たちは、リラックスやリフレッシュはもちろんのこと、心にまで気持ちよさを感じてもらえればうれしいと、話していた。
全理連では現在、全国1000店舗を目標に、外国人対応の理容サロン検索サイト(Japan barber search)の開設を進めている(4月予定)。