株式会社アリミノ(田尾大介社長)は「2019年秋-2020年春 代理店新製品説明会〈東京〉」を9月24日、東京・渋谷区の恵比寿ザ・ガーデンホールで開催した。同社は3月決算でそれにあわせて4月に「営業方針発表会」を開催してきたが、今回、要望の多かった新製品情報を主体としたプレゼンテーションをサロンの繁忙期に向けて行なうことで、代理店と協働プランを策定・促進したいという思いから「代理店新製品説明会」と改め、新たな形式での説明会に変更した。
冒頭、田尾社長は昨年度、そして4月-8月の売上げ実績について報告。それによると、対前年比は105%、今期4月-8月は104%でほぼ目標通りに推移している。製品別ではパーマは107%、昨年発売したクオラインが好調で、配荷件数は2万件近い。カラーは102%で推移。アドミオカラーが130%近い対前年比の成長を示した。配荷ベースでは2万件となっている。ヘアケアの対前年比は110%で、スプリナージュが順調。4-8月の配荷件数は1万件を超えている。スタイリング剤はアリミノメンが好調で対前年比112%。配荷件数は1万4000件となっている。
田尾社長は「アリミノは今年から〝新製品の再強化〟(ものづくり、提案)と、〝教育の再強化〟(7月:広島に眺望のよいスタジオを有する中・四国支店オープン他)という2つの活動をしている。今年のテーマは〝応援〟。お互いの信頼関係のもとに、支え、そして支えらてお互いに成長する関係をつくっていきたい」とあいさつした。
製品提案の市場背景について、マーケティング部の小林泰子部長が解説した。
生活者、消費、サロンの側面から市場を分析し、サロンは次の3つの局面からブランドを考える必要があるという。
①売上をつくる
②人財を継続して成長&組織化する
③自サロンの特色を打ち出す
また、お客さまがサロンを利用する上で叶えたいことは、安心感(ケア)を望む声と、髪型を変えるなどワクワク感を求めることの2つにわかれる。そこでアリミノは2つの側面で新製品を提供し、売上をサポートしていきたいとしている。
①サロンと美容師のワクワク感を盛りあげる(自サロンの特色を出し、人財育成につながる新製品提案)例:ASIAN COLOR FES、QUOIN SLIMBALANCER
②お客さまニーズを掘り下げる(生活者が欲しいサービス、安心して使用できる新製品提案)例:SPRINAGE、color story ADMIO、COREME
2019年秋-2020年春の新製品について、商品開発部の山岸裕一郎部長と、研究開発部基礎研究室の望月章雅室長が紹介した。新製品の発売予定は次のとおり。
2019年9月4日[ASIAN COLOR FES]“高明度・強発色”自分の感性で色を使いこなし楽しむ
2019年10月9日[QUOIN SLIMBALANCER]毛先までしなやかにまとまる“酸熱トリートメント”
2019年10月9日[SPRINAGE]セラムスパオイル リニューアル
2020年2月発売予定[color story ADMIO]ゴールド系の新色登場
2020年2月発売予定[COREME]サスティナブルなヘアケア剤
2020年4月発売予定[ASIAN COLOR FES]B.B(4色)
2020年4月発売予定[SPRINAGE]新アイテム(2種)
休憩をはさんでゲストプレゼンテーションがあり、第1部はASIAN COLOR FESの開発にも加わったDaB表参道の盛隆行店長と同店ヘアデザイナーMIYOKOさんを迎え、小林部長のナビゲートにより、ヘアカラーの今後や、ASIAN COLOR FESの感想などを聞いた。
第2部はGARDEN/NEUTRAL DOORの森越道大パーマディレクター/技術総括代表が、酸熱トリートメント必要性や、どのような酸熱トリートメントがお客さま、美容師に好まれるのかなどについて述べた。