千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループ(中山徹幹事長)は11月25日、校外学習を実施。東京・江東区のお台場パレットタウンで開催されている「#チームラボボーダレス」を見学した。
このチームラボボーダレスは境界のないアートによる「地図のないミュージアム」というコンセプト。具体的にはいくつもの暗室のような空間に様々なアート作品を投影させるのだが、刻々と色彩を変化させることによって見るものに感動を呼び起こさせた。ある部屋では寝転んでプラネタリウムのように映像を観賞できたり、また、ある部屋では床に起伏をつけ更に鏡を使って奥行きがあるような錯覚を演出していた。
また光りの演出により滝が存在しているかのような空間や、電球や照明を制御しながら演出することによって変わりゆく天候(イメージ)などを観賞。そして「アスレチック運動の森」も床が立体的になっていたり柔らかな素材でできていたりと、上手に演出されていた。更に創造をはぐくむという意味で自作したイラストを加工して投影できるというようなコーナーも設置されていた。
チームラボボーダレスは映像、音響、触感、香りなどで人の感性を刺激する体験型のミュージアム。どの空間を見ても緻密でいて破綻をきたさない作品には感心させられた。そして理容業界でも視覚(仕上がり)、触覚(あたり、マッサージ)、聴覚(カットの音、マッサージの音)、嗅覚(粧材の香り)など重要な感覚を感じ取るときに参考にしたいと思える見学会となった。
通信 杉田修