都理協『HAIR COLLECTION』
“Architect(アークテクト)“発表
都理協(東京都理容教育団体協議会・田中秀一理事長)は11月25日、東京・代々木の全理連ビル9Fホールで、『2016TORIKYO HAIR COLLECTION』の発表会を行なった。
冒頭、田中理事長は「従来にない大きなカタログ(A3判)ができ、見やすくサロンワークにも大いに活用していただきたい。新しいデザイン意図を理解し、サロンでの仕事に活かしてほしい」とあいさつ。その後、吉村健吾設定委員長はじめ、設定委員が登壇し技術解説を行なった。
コンセプトのテーマは『カオスな時代の変革期に凛とした自分を示すスタイル』とし、「物事には表も裏もあり、相反するベクトルのワードを共存させる新しい価値の『モノ』『コト』で指標と創造が綿密に統治された世界観を表現」としている。
アークテクトは本来、建築家、設計者等に訳されるが、新しい建造物を髪型に置き換え、反対のこと、相反することの組み合わせによりスタイルを創造するというもの。
ヘアスタイルとして「肩にかかるロングヘアの男性、刈り上げるベリーショートの女性など多様化し、ツーブロックのスタイルも定着し、バリエーションはボーダーレス化している。真逆な3つのキーワードを混在させることにより、新しさ を生み出し、不自然にならないかっこ良さを追及したスタイルの提案」としている。
大阪府美容師会
『第48回大阪府美容師会 美容コンクール2015』
技術ほかマナーも審査に
社団法人大阪府美容師会(西口廣員会長)は11月30日、小出美容専門学校・堺本校にで『第48回大阪府美容師会 美容コンクール2015』を開催した。
同コンクールは公衆衛生の向上、美容師の社会的地位の向上を目的としているが、顧客に喜ばれる技術の向上、中でも人間力の向上を目指し、日頃から鍛錬している発表の場として取り組む姿勢やマナーなども審査される。また公衆衛生向上の観点から、衛生も徹底指導された。
競技は7種目にわたり、次代を担う若き美容師たちが熱戦を繰り広げた。
各部門上位入賞者は次のとおり。
【レイヤーカット部門】
大阪府知事賞:藤村佳奈
会長賞:南 咲希
理美容教育出版社賞:新島樹来
特選1位:清水音ヨ
特選2位:松浦菜摘
特選3位:橋本果歩
入選1位:小野田美咲
入選2位:青木雛乃
入選3位:黒田莉央
【ロングコームアウト】
大阪府知事賞:阪上 潤
会長賞:真柴憂太
女性モード社賞:川村邦彦
【サロンスタイル カット・ウイッグ部門】
大阪府知事賞:嶋﨑未紗
会長賞:太田雅代
新美容出版社賞:園部睦美
特選1位:山根勇平
特選2位:中野紗希
特選3位:根本康裕
【着付・振袖部門】
大阪府知事賞:太田雅代
会長賞:太田由依佳
【着付・留袖部門】
大阪府知事賞:松浦菜摘
【ワインディング部門】
大阪府知事賞:山下瑞穂
会長賞:三宅美紗子
特選1位:佐藤永夏
特選2位:中山優衣
特選3位:長田麻由
入選1位:津﨑陽奈
入選2位:中野亜月
入選3位:正木樹李
【オールウェーブセッティング部門】
会長賞:伊藤杏樹
理美容流通新聞社賞:南 咲希
特選1位:本多秀行
特選2位:小松史弥
特選3位:泉谷 翼
入選1位:橋本果歩
入選2位:松井香津希
入選3位:森 瑞希
きくや美粧堂
学生と若手スタイリストのクリエイティブ魂が燃える
『LOOP in JAPAN 2015 34th』開催
(株)きくや美粧堂(増保利行社長)は12月1日、東京国際フォーラムで『LOOP in JAPAN 2015 34th』を開催した。今年で34回を迎える同ヘアショー。若手スタイリストたちの情報発信の場として、1999年にスタートしている。
前回よりステージ構成をより若手スタイリストのクリエイション力をアップさせる“プレゼンテーション”と“クリエイティブ”にフォーカス。コラボレーションビューティをコンセプトに、学生のパワー溢れるチャレンジステージと若手スタイリストならではの思考や創作力の溢れるステージで展開。
オープニングアクトとして登場した美容専門学生によるスタイリングショーでは、まだ1年生という若さながら存在感を放ち、ふたりのモデルをスタイリング。そのフレッシュかつダイナミックなデザインに、観客もおおいに沸き立った。
続くプレゼンテーションステージでは、この冬トレンドのリアルクローズなスタイルを提案。明日のサロンワークのヒントとなるステージに、写真やメモを取っている姿も多く見られた。
最後のクリエイティブステージの見せ場は、リアルフォトシューティング。その場で撮影した作品がスクリーンに映し出され、まるで雑誌やCMの撮影のような緊張感を体感。独創的でエッジの効いたデザインに、会場はさらなる盛り上がりを見せた。
フィナーレでは各ヘアデザイナーが創り出した世界観がコラボレーション。観客の学生には大きな夢を、スタイリストには明日への活力を与えるステージで、大きな拍手に包まれ大盛況のうちに幕を閉じた。
オープニングアクト
テーマ『Tucky X’mas』
出演者:住田専門学校1年(大塚みのり、勝毛広貴、野坂 京、保高真生、鈴木春菜)
プレゼンテーションステージ
テーマ『2015/2016 AW ファッショントレンド×ヘアデザイン』
出演者:鈴木啓崇(CAETLA DES MODES)、川端健亮(organic)、吉田祐大(MINDS THETA)、豊川信也(vivid)
クリエイティブステージ
テーマ『CREATIVE×PHOTO』
出演者:三島孝仁(efil)、浅沼雄元(Violet)、上野 渉(AZuR)、倉田 尚(insence)
井上『18th INOUE Contest』
知名度・作品レベル、年々高く
株式会社井上(井上章社長)は12月7日、岡山コンベンションセンター(ママ カリフォーラム)で『18th INOUE Contest』を開催した。同コンテストは理美容業界の発展と向上、夢の実現をテーマに掲げているが、知名度、出場選手の作品レベルも年々高くなっている。
Model(MEN’S、LADY’S)・Wig・Winding・ Photoの4部門に203名の選手が出場し、それぞれの技術力・デザイン力・感性を発揮し熱戦を繰り広げた。また競技終了後には、前回Lady’sスタイル部門でグランプリを獲得した末藤豊さん、Men’sスタイルでグランプリを獲得した豊田智行さんによるウィナーズステージが行なわれた。
Model・Wig・Photo部門の審査は、木下裕章、斉藤直樹、進藤郁子、池田須美子の各氏が、Winding部門は津島敏雄、大石竜之の各氏が務め、各部門の特別賞の審査はメーカー、ジャーナルが行なった。
表彰式終了後、プレシャスタイムが設けられ、モデル部門に出場した選手たちが審査にあたった木下、斉藤、進藤、池田各氏のアドバイスを個別に受けた。
各部門上位入賞者ならびに特別賞は次のとおり。
【MODEL部門】
☆メンズモデル
グランプリ:本松 晃(BeBe)
2位:小笹恭嗣(Salon de Lien)
3位:福永圭佑(PRISM)
ギャラリー賞:山脇梨沙(madonna hair)
☆レディスモデル
グランプリ:正畑美由(atelier enrubanne)
2位:岡野宏行(madonna hair)
3位:沖野良二(hair craft neo)
ギャラリー賞:岡崎浩大(hair craft neo)
木下裕章賞:木村真理(Finsbury Park)
斉藤直樹賞:沖野良二(hair craft neo)
進藤郁子賞:中西昭博(atelir enrubanne)
池田須美子賞:山戸 彩(chi-bi)
理美容教育出版賞:小笹恭嗣(Salon de Lien)
女性モード賞:中西昭博(atelier enrubanne)
新美容出版賞:岡野宏行(madonna hair)
枻出版社賞:木村真理(Finsbury Park)
【WIG部門】
優勝:三浦菜摘(岡山県理容美容専門学校)
準優勝:下山由梨南(岡山理容美容専門学校)
3位:岡田直大(PAPASS ferie)
ミルボン賞:三浦菜摘(岡山県理容美容専門学校)
資生堂賞:小宗桃子(LIOS)
ナブラ賞:貞岡知穂(Finsbury Park)
【WINDING部門】
優勝:増田 遥(岡山県理容美容専門学校)
準優勝:白井美緒(岡山県理容美容専門学校)
3位:梶原大雅(岡山ビューティーモード)
ルベル賞:大西祐人(岡山県理容美容専門学校)
【PHOTO部門】
グランプリ:山上雪乃(Finsbury Park)
2位:小笹恭嗣(Salon de Lien)
3位:守屋友美(Finsbury Park)
ギャラリー賞:松下奨弥(HAIR MAKE MICHI富田店)
木下裕章賞:石村亮馬(Rilie)
斉藤直樹賞:吉永武司(Theia hair design)
進藤郁子賞:石村亮馬(Rilie)
池田須美子賞:貞岡知穂(Finsbury Park)
ビューティネットワークOPK
恒例の『OPK night』、華やかに80周年
一般社団法人ビューティネットワークOPK(坪内能莉子理事長)は12月14日、大阪ザ・リッツカールトンで年末恒例のOPK nightを開催した。
この時期年末にかけてサロンは繁忙期を迎えるが、本年同会創立80周年を迎えた節目の年であるとともに、1年の総決算12月という華やぐムードでパーティを行なうことも、新しい年に備えて気分も一新できるとの意図で毎年行なわれているもの。当日は同会のメンバーもドレスアップした衣装に身を包み「おもてなし」時間を満喫した。
今年は例年とは趣向を変え、ザ・クリスマスソングでのオープニング後、サポートメンバー20社への感謝状贈呈、さらに40年以上にわたり同会メンバーとして活躍されている池原洋子、岡 治郎、近藤伸也の三氏に感謝状が贈られた。
その後来賓を代表してタカラベルモント千代岡和文副社長が「OPKが80年の歴史とともに業界を牽引されていることに感謝申し上げたい。新しい年を迎えてさらなる飛躍を祈念したい」とあいさつ。
このあと登壇した坪内理事長は「80周年の重みを強く感じながら、この会を全国区にしたいとの想いで11代目の理事長を仰せつかっている。先人やこれまで当会を支えてくれた会員はじめ、サポートメンバー、理美容学校関係各位に感謝申し上げたい。OPKnightと名付けて13年になるが、若い人たちがこの会に出ることにステイタススを感じてもらえるようになったし、スプラッシュに 参加している若いメンバーが積極的に活動し、多くのイベントを盛り上げてくれている。90年、100年に向かってOPKが、そして業界が発展できればと 願っている」とあいさつ。
引続きサポートメンバーを代表し、アリミノ田尾兵二会長の発声で乾杯が行なわれ宴へとつないだ。
HSA『講師ゼミ』
チャンピオンが魅せる
HSA TOKYOは12月10日、東京・代々木の美容会館6Fルベルスタジオで、100人近いHSA講師や会員の見守る中、2015HSAグランドチャンピオン、2015JUHA JAPON総合チャンピオンの井上 敦さん(hair141)による、レディースモデル&メンズウイッグのデモンストレーションを行なった。
緊張感のはりつめる中、自身の5年間の大会にかける想いを伝えるところから始まった今回の講師ゼミ。切り進めていくうちに、技術に対する想いの深さを納得させるような場面が何度もあり、同店(hair141)で働くスタッフも真剣な眼差しで積極的にメモをとる姿がとても印象的だった。
とくにカラーリングに対する想いは強く、モデルの印象に対する似合わせから、ハイライト&ローライトデザイン、使うカラー剤の種類まで、その考え方とクオリティの高さは圧巻。技術もさることながら、カットスピードをあげるために必要なカットマネージメントや、最大限のクオリティを保つための道具への工夫も紹介された。
20代から50代まで幅広い年齢の参加者がいる中で、誰もがひとつは気づきを貰い、明日からの活力になるような有意義なセミナーとなった。最後に井上さんの『練習は裏切らない』という言葉は、参加者に夢や希望を与えるすばらしい講師ゼミとなった。
平成28年(2016年)年頭所感
全国理容生活衛生同業組合連合会
理事長 大森利夫
『未来へ伝承』
新年おめでとうございます。
本年が皆さま方にとりまして良き年となりますよう祈念いたします。
全国理容連合会では「法令順守・社会参加」「理容師後継者育成」「営業支援」を基本理念に各種事業を展開しております。現在はシェービングを中心とした技能審査制度「BBマイスター制度」の事業展開を行なっていますが、これは日本の理容本来の高度なサービスを次世代につないでまいるとともに社会へのアピール、そして何よりも理容業のより活性化を目指そうとするものです。
また、昨年度に続くキッズ集客や後継者づくりとしては、「キッズ三つ星サロン制度」などを実施してまいります。そのキッズ対策の一環として展開した「ゆるキャラグランプリ2014」で企業部門グランプリを獲得した全国理容連合会のイメージキャラクター「バーバーくん」を核にPR活動等をも積極的に実施します。すでに昨年4月、幕張メッセでインターネットサービス「ニコニコ動画」を再現した「ニコニコ超会議」からゆるキャラプロレスへの参加要請があり、くまモンやぐんまちゃんら11体のゆるキャラと参加、11月には鹿児島県さつま町で開催の第30回国民文化祭かごしま2015・ゆるキャラ大鍋フェスタに出演等、今まででは見られなかった異業界交流が実現しています。
次に21世紀の重点課題としては、高齢者ニーズに応える賠償保険を掛けての永続的な訪問福祉理容の取り組み、および全国理美容NPO法人の有効活用による訪問福祉理容サービスの全国システム化の推進を目指してまいります。どうか今後避けて通れない超高齢化社会への福祉の構築には、理容師全体の問題として、有償とする訪問理容を積極的にソーシャルビジネスとして参画下さい。
さらに、本年3月には世界理美容選手権大会が韓国・ソウルで挙行されます。業界の元気の源としても、出来る限り多くのメダルの獲得を期待しています。
どうか本年も旧年にも倍してご指導ご協力を賜りますようお願いします。
全国美容用品商業協同組合連合会
理事長 須山裕二
『変化を前向きに捉え新たな価値を創り上げる』
新年あけましておめでとうございます。
美容業界に関わる皆様も、それぞれに新たな抱負と希望を持って新年を迎えられたことと思います。
さて、昨年からニュース等で報じられている通り、2015年の国内経済成長率は、景気が足踏み状態にあることが示されています。こうした表面上の数字以上に、個人消費の落ち込みが大きく、消費不振の深刻さが浮き彫りになっています。個人消費は、購買力の回復が遅れる中、生活食料品などの値上がりによる買い控えの意識の高まりや天候不順の影響により、支出が低迷しました。
こういう経済状況の中、美容業界を取り巻く環境も、まだまだ不透明感があり、楽観視できない状況であります。
美容サロンでも、雇用環境の問題や生産性の向上、人材不足等の業界が直面している課題は多いですが、均一化されて差別化しにくい現状から、消費者のニーズや社会の変化にしっかりと対応した新しいビジネスモデルが構築される状況でもあるのではないでしょうか! 状況の変化を冷静に見極め、中長期の戦力を確立することが、一層重要になってきます。
全美商連の理事長に就任して以来、出来るだけ可能な限り、現場との接点を持ち、現場の生の声を聞くことで、これからの全美商連の運営に反映させていたくことに重きを置いてきました。この現場主義は、今後も続けていきたいと思っています。
全国組織の連合会としての存在意義をしっかりと共有し、組織の体制や情報伝達等の改革にも着手していかなければなりません。時代の変化にも柔軟に迅速に対応できるように、その変化を前向きにとらえて、新たな価値を創り上げる絶好の機会ととらえるべきだと思っています。
改革に向けて、熱い気持ちを持って、最後までやり遂げていくことを全組合員一丸となって頑張ってまいります。今後も美容業界の発展に貢献できるように努めてまいりますので、是非ご期待ください。
一般社団法人日本エステティック振興協議会
理事長 瀧川晃一
『エステティック業界を見つめて』
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様ご高承のとおり、一般社団法人日本エステティック振興協議会は、本年設立十周年を迎えるにあたり、機能・組織そして事業も新たにして対応してまいりました。
即ち美容ライト機器に関連する事業展開の推進。二つ目には認定特定非営利活動法人日本エステティック機構と更なる連携の強化。三番目には美容ライト脱毛以外のフェイシャル・ボディトリートメントの自主基準の策定開始と法令遵守に関するガイドラインの策定であります。
美容ライト脱毛に関しましては、昨年5月第114回日本皮膚科学会総会で、当振興協議会が推奨します美容ライト脱毛機器適合審査制度に合格した機器の安全性に関する治験が公益財団法人日本エステティック研究財団の学術研究(厚生労働省科学研究補助事業)において行なわれ、選択された機器の実証研究において、全く皮膚障害事象が無かったと研究発表されました。これは当振興協議会が安全性を確保する目的で事業展開した結果が改めて評価され、今まで厚生労働省の通知に苦慮してきたエステティックサロンには、大きな励みになりましたことは言うまでもありません。この様な実績を踏まえ振興協議会は更なる安全性の追及のため、まだ参加していない製造事業者にも働きかけ業界の健全化の実現をより積極的に推進してまいります。
また美容ライト脱毛技術者に向けての教育養成制度では、既に2500人を超す受講者が私たちの考えに同意し参加されています。
このように機器の安全性と技術者の技能向上の実現から、事故の発生は無く私たちの取り組みが正しかったと自負いたしております。
このような業界の健全化に向けた対応が評価され、認定特定非営利活動法人日本エステティック機構が事業展開する、美容ライト脱毛エステティックサロン及びエステティック美容ライト機器の認証制度に組み入れられたことも新しい出来事でありました。
当振興協議会は、更に日本エステティック機構の事業の推進を基本としたエステティック業界の健全化を構成団体の皆様と相協力して今後も推し進めてまいります。
日本エステティック振興協議会は美容ライト脱毛に限らず、他のトリートメントに関する自主基準の制定に昨年から取り組みました。この事業は、「フェイシャル・ボディトリートメントの自主基準」の策定であります。独立行政法人国民生活センター等の調べでは美容ライト脱毛のトリートメントのトラブルは振興協議会の活動が功を奏し減少する一方、フェイシャルやボディのトリートメントのトラブルが増加する傾向であると報告されています。この事象を重く受け止め、昨年「フェイシャル・ボディ調査研究委員会」を組織してこれらの自主基準の策定を目指し、日本エステティック協会、日本エステティック業協会及び日本エステティック工業会が英知を出し合い、難しい事業でありますが新年度にはこの完成を目標に活動を開始しました。
また、業界紙や展示会等に見られる景品表示法や特定商取引法或は薬機法(旧法令は薬事法)に抵触する違法性のある広告表示等が散見されます。
業界の健全化は正しい広告表示と正しいトリートメント方法の励行が極めて大事であることを改めて認識しなければならないと考え、正しい広告表記に関するガイドラインの策定も視野にいれて活動しています。
本年も日本エステティック振興協議会は、多くの課題に取り組み構成団体の皆様と共に歩んでまいりますので何卒宜しくご支援とご協力をお願い申し上げます。
新年を迎え皆様方の事業が益々ご隆盛されますことをご祈念申し上げ年頭のご挨拶を申し上げます。
一般社団法人日本エステティック工業会
理事長 瀧川晃一
『エステティック業界の新時代』
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様には新たなご抱負で新年をお迎えになられたこと存じます。
昨年の日本は、国内外に様々な問題を抱えた一年でありましたが、エステティック業界では、新たな対応が漸く実現致しました。
私共工業会では、平成20年に会員の皆様にご協力頂きました、美容ライト機器適合審査制度の発表から今日までに、美容ライト機器を製造販売している事業者は、新たに5事業者の追加会員登録があり、合計15事業者が参画し、その結果、美容ライト機器適合審査制度合格機器は、30機種を市場に流通しています。この安全性確保の実績を評価して頂き、一般社団法人日本エステティック振興協議会及び認定特定非営利活動法人日本エステティック機構では美容ライト脱毛サロン認証や美容ライト脱毛機器認証に組み入れられましたことはご承知のとおりでございます。
更に昨年5月には、第114回日本皮膚科学会総会において、公益財団法人日本エステティック研究財団(理事長:関東裕美先生)が、厚生労働省の科学研究費補助金を得て、美容ライト機器の安全性の治験を行ないその結果、皮膚障害事象が全く無かったと発表されました。
これは、学術的に評価された結果で、会員各社の皆様が今まで医師法違反にならないよう販売にご苦労されたことが、この治験で適合した美容ライト機器の安全性が公表され、この上ない喜びであり会員の皆様に感謝を申し上げる次第でございます。
当工業会は、美容ライト機器の安全性確保だけに特化することなく、一般社団法人日本エステティック振興協議会が新たに組織化したフェイシャル・ボディ調査研究委員会の活動目的でありますフェイシャル・ボディ自主基準策定に積極的に 参画し、会員の皆様の協力を頂きながら一日も早い実現に向け努力してまいります。
また重要なことでは、工業会の会員各社には、特定商取引法や景品表示法等法令遵守が喫緊の課題と常に認識して頂いておりますが、非会員各社の展示会や業界紙に表されています広告表示に違法性のある広告が散見されます。今後これらを行政監督官庁、他団体、関係事業者と協調し、法令に沿って正しく律し健全なエステティック業界を構築しなければならないと強く念願し実現に向け努力してまいります。
この他工業会は、化粧品と機器が融合したトリートメントの有効性と安全性追求を初め生産に関わる事業者が必ず励行しなければ成らない電気用品安全法の習得やメンテナンス技術者の教育養成等々多くの課題に取り組んでまいります。
本年も皆様の変わらぬご支援を賜りますようお願いを申し上げ、皆様の事業がますますご繁栄されますことをご祈念申し上げ年頭のご挨拶を申し上げます。
滝川株式会社
代表取締役社長 滝川睦子
『創業から85年の新年を迎えて』
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。平素は格別なお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨年は例年のような景気の問題だけでなく、若者をはじめ多くの国民が自国のあり方を考えた、安保問題や消費税問題、マイナンバー問題、外国人観光客の爆買いなど、多岐にわたり話題にのぼりました。
今年もそれらの影響を受け、我々美容業界でも各対策が必要になって参ります。
一方で生活者の美しくありたいという願望は果てしなく、我々業界はその想いに応えるのがミッションといえます。当社が永らく取り組んで参りましたエステティック、ネイルなどの様々な美容メニューを、理美容業界にコンプライアンスを重視しつつ取り入れていただくため、昨年は全国各地でトータルビューティセミナーを開催いたしました。これは美容ライト脱毛などの制度が整い、自信を持ってサロン様が生活者のニーズに応えられるような基盤ができたこともあり、好評を博しました。今後一層トータルビューティは進むと思われます。
今後も私どもは、導入されたサロン様の成功事例の紹介や実際にメニューを体験していただくような機会を設けて、サロン様の経営のヒントにしていただきたいと考えております。
当社は今年で創業から85年を迎えますが、時代に沿った美容のあり方を考え、創業以来お世話になっている業界の皆様に少しでもご恩返しができるよう精進して参りたいと思います。
昨年は当社奨学金制度一期生9名が、皆様のご支援もあり美容師としてデビューし夢を叶えることができましたが、彼らがこの業界を選んでよかったと思えるような業界になるよう微力ながらお手伝いできたら幸いです。
末筆になりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。