2016年2月15日号(第1633号)

 

 

全理連『第7回理事会』
条件満たせば、同一場所での理美容重複開設も可能

 全理連(大森利夫理事長)は1月28日、東京・代々木の全理連ビル9階会議室において、『2015年度第7回理事会』を開催した。開会の辞を西本正男副理事長が述べた後、大森理事長が開会のあいさつ。続いて早速、本会へと進行した。

 理事会本会では、まず報告事項が紹介された。そこでは、①会議日誌について、②標準営業約款施行細則の改正について、③台風18号に伴う大雨による被害状況報告について、④第53回技能五輪全国大会「理容」職種の成績結果について、⑤その他(理容所および美容所の重複開設に関する厚生労働省部長通知について、関係団体の各種会議について)についてなど、全部で5項目9テーマの詳 細内容が報告された。

 ①会議日誌についてでは、2015年度ここまで行なわれてきた理事会議題とその経過、それらすべてが了承、もしくは承認済みであることが再確認された。

 ④第53回技能五輪全国大会「理容」職種の成績結果についてでは、昨年12月に行なわれた同大会の結果が報告された。それによると、競技は千葉県美浜区の幕張メッセを中心に行なわれ、41職種に1183名の23歳以下(一部職種を除く)の選手が出場。その中で理容職種は、出場者=17名、種目=課題1:ファッションパーマネントウェーブ&カット(写真解釈)150分、課題 2:アバンギャルドヘアカット&カラー120分、課題3:ファッションヘアカット&カラー140分、課題4:クラシカルバックバリエー ションヘアという内容だった。

 成績では、金賞および厚生労働大臣賞(1名)に飯田祐哉(東京)、銀賞に森あかね(福岡)、佐藤あゆみ(山形)、松永崚(広島)の3名、銅賞に佐久間由依(福島)、細井拓哉(神奈川)の2名、敢闘賞に大貫友里菜(茨城)の1名がそれぞれ選出された。なお金賞の飯田祐哉、銀賞の森あかね、銅賞の佐久間由依の3名は全理連(連合会)推薦選手。

 また⑤その他(理容所および美容所の重複開設に関する厚生労働省部長通知について)では、一定の条件を満たせば、平成28年4月1日より、同一場所での理容所および美容所の重複開設が可能となることが確認された。従来から地域によっては重複開設のルール運用が緩やかなケースもあったが、それが今回の通知によって「晴れて」全国的に緩和されることになったわけだ。なお開設の条件等詳細については全理連まで要確認のこと。

 報告事項につづいては協議事項が発表された。そこでは①平成28年度事業計画(案)について、②平成28年度収支予算(案)について、③平成28年度借入金最高限度額について、④全理連クレジットカード加盟店制度にかかる変更について、⑤「戦後70年 理容文化のまつり」について、⑥第167回臨時総会・同評議員会の運営について、⑦2016ソウル世界大会日本代表団の派遣について、⑧2017年全理連 ニューヘア設定委員会委員について、⑨トレンド研究室について、⑩その他について(平成28年度連合会諸会議・行事日程予定表の一部変更)など、全部で 10項目10テーマが議題となった。

 この中の⑤「戦後70年 理容文化のまつり」についてでは、当日配布のリーフレットを見ながら内容を紹介。大森理事長はこのイベントの開催趣旨についてこう述べた。「理容に関する史料の保存とこれまでの歩みを次世代に繋いでいくことを目的に、当ビル4階に理容ミュージアムが存在しているが、今年、戦後70年を迎えるにあたり、ここまでの理容文化を総括する意味でパネル展が同ミュージアムで開催されることになった。また本日の新春懇話会会場内ではそのパネルの一部を展示している。これまでの理容文化を再確認する意味で一度、目を通してみてほしい」

 こうした協議事項の紹介終了後、理事会は速やかに閉会。舞台は新春懇話会の会場、ホテル・ニューオータニへと移った。

 

 

全理連『新春懇話会』
華やかに開催

 毎年、メーカーや卸商社のトップが顔を揃えるほか、政界から多数の国会議員らが出席する、全理連主催の『新春懇談会』。

 冒頭で大森理事長が新春のあいさつを行なった後、来場した国会議員らが次々とそれに続いて、年賀の言葉を口にした。最初に登壇した自民党衆議院議員の塩崎恭久厚生労働省大臣は「昨年は理美容の資格問題でさまざまな議論が噴出し、今も継続して行なわれ中身を詰めている段階。ただその方向性は業界関係者の方々に納得いただける内容を目指したものとなっている。またそれが国民に対するサービスの向上につながると信じている」と述べた。またその他、片山さつき参議院議員、石原伸晃衆議院議員(現・経済再生担当大臣、社会保障・税一体改革担当大臣、経済財政政策担当大臣)ら多数の国会議員が会場に足を運んだ。

 続いて業界関係者のあいさつが行なわれた後、会は歓談の時間へと移行。最後まで盛況のまま懇話会は閉幕となった。

 今回の新春懇話会会場には、「戦後70年 理容文化のまつり」というタイトルのパネル展も開催されていた。このパネル展開催の意義は理事会で大森理事長が述べたように、「理容に関する史料の保存とこれまでの歩みを次世代に繋いでいくこと」で、また今年は戦後70年にあたり、ここまでの理容文化を総括する意味で有意義なイベントとなっている。

 

 

全国美容週間実行委員会
『2016年度の活動方針』“Woman Love”をアピール

 2月4日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで行なわれた全美商連(須山裕二理事長)『総会』終了後、NPO法人美容週間振興協議会(滝川晃一理事長)・全国美容週間実行委員会(上田美江子2016年度実行委員長)より、本年度の活動方針についての説明が行なわれた。

 はじめに滝川晃一理事長が「全国美容週間運動が38年にわたり続いており、今回は女性の実行委員長として4人目」になる上田委員長を紹介。上田委員長は「お客さまの〜・美容師の〜・ワクワク、キラキラな乙女心を引き出す1年」として“Woman Love”(ウーマンラブ)を本年度の活動テーマとし、『ビューティウイークフェスティバルの開催』『ドレスアップパーティの開催』『各地区セミナー(テーマ/女性を輝かすための術)』『9月4日のくしの日イベント』等を行なうとし「業界全体の活性化と継続的発展を願って」全国美容週間をアピールし た。

 

 

全美商連『平成27年度臨時総会』開催
ビューティフェスは順調に推移

 全国美容用品商業協同組合連合会(須山裕二理事長)は2月4日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで『平成27年度臨時総会』を開催した。

 冒頭須山理事長は、「年が明けても景気が良くなる気配は感じられない。業界を取り巻く環境も混とんとした状況ながら、大きく変わろうとしている。全美商連としてもこうした変化に対応できるよう事業に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 この後同連合会前相談役石井紘一氏、前副理事長横山興一氏に永年功労よる感謝状が贈呈された。

 総会ではまず事務局より「定足数を満たしており総会は成立する」旨の報告。次いで執行部一任により議長に玉木清氏(新潟県組合)、副議長に小森賢人氏(大阪府組合)が選任され議案審議に入った。

 議案審議では、平成27年度理事会報告を須山理事長、平成27年度事業報告は蒲生茂事業委員長が「第8回アジアビューティエキスポ開催について」の企画ならびにビューティフェス(美容まつり)は順調に推移している等の説明を交えての報告。また、財務委員会報告、組織委員会報告、組織委員会報告は、三宅誠一、日置和統、高見源太郎の各委員長よりそれぞれ報告され、いずれも満場一致で 可決承認され臨時総会は終了した。

 この後、会場を移して新年懇親会が行なわれ、主催者を代表して全美商連・須山裕二理事長、来賓を代表して全国美容連合会・吉井正人理事長、東京理美容品卸商業組合・滝川晃一理事長、日本パーマネントウエーブ液工業組合・岩崎彰宏理事長、全国美容週間実行委員会・上田美江子実行委員長がそれぞれあいさつした後、ヘアスタイリスト協会・正宗卓副会長の発声で乾杯が行なわれ懇親の場へとつないだ。

 

 

国際美容協会
『美容着付師 認定証授与式』&『シンポジウム』
高水準の美容着付師が誕生

 一般財団法人国際美容協会(山野愛子ジェーン理事長)は2月7日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪「飛天」で、『美容着付師・花嫁着付師・ブライダルアーティスト認定証授与式』とシンポジウム『職業能力開発と美容着付師』を開催した。

 認定証授与式では、同学苑で専門的な着付技能を取得した約650人が『美容着付師』などの認定証を手にした。山野正義総長は「取得した美容着付師の技術は、磨くほど輝く。すばらしい技術を実践して、お客さまをきれいにハッピーにしてほしい」と、山野理事長は「スマイルを忘れず、資格を活用してがんばってほしい」と述べた。次いで認定者を代表して、宮崎久嗣さんと岡本案味さんが答辞を読んだ。

 認定式の前には、シンポジウム『職業能力開発と美容着付師』も行なわれ、佐藤美奈子氏(山野美容芸術短期大学教授)を進行役に、山野愛子ジェーン氏(山野学苑理事長)、新井唯夫氏(美容室FEERIE代表)、三田清栄氏(京都理容美容専修学校校長)、青木和子氏(山野美容芸術短期大学教授)、太田昌孝氏(百日草社長)が、それぞれの立場から若い世代を対象に職業実践に即した着付、 および文化教育に特化した美容着付師の資格認定制度について、期待するコメントを述べた。

 祝賀会では、新井唯夫氏がセミナーが行なわれた。新井氏は美しさについて分析(外見的、内面的、健康的)し解説。最後にサロンでスタイリストデビューする前から、アシスタントがすき毛を使わないスタイルを作るジュニアセット、美容着付師、ネイリスト、アイリスト、エステティシャンなどで売上を上げる同社の個別スキル制度を披露した。

 

 

都理協『賀詞交歓会』
2016ヘアコレクションが好評

 都理協(東京都理容教育団体協議会・田中秀一理事長)は1月27日、東京・新宿の小田急ホテルサザンタワーで『新年賀詞交歓会』を開催した。

 はじめに田中理事長は、昨年末に発信した『2016へアコレクション“Architect”』が好評で、「アメリカISSEビューティショー翌日に、理美容学校からデモンストレーションのオファーもある」とし「これまで都 理協として積み上げてきた成果がこのような形で評価されよかった。今後も若い世代へ伝えるとともに、業界発展に貢献したい」とあいさつした。

 続いて来賓を代表しタカラベルモント・山新田透理容営業部長、東理同組・稲葉孝博教育部長、ヒカリ・本村誠専務が祝辞を述べた後、滝川・桃田浩一常務の発声で乾杯が行なわれ交歓の場へとつないだ。

都理協参加団体
dhk東京ヘアモードアカデミー、THDC東京ヘアデザイナークラブ、CNCヘア技術集団、HRKヘアハイランク協会、HSA協会、国際理容協会、東京都理容生活衛生同業組合

 

 

dhk
『平成28年度 本部新年会』

 dhk(能登谷弘樹会長)は2月1日、東京・青山のCasita青山本店で『平成28年度dhk本部新年会」を盛大に開催した。

 渡辺悟常任理事の開会のあいさつに続き、能登谷会長が「齊藤孝名誉会長が発足し60周年を迎える今年、さまざまなイベントを企画している。小雑誌を作成し講座カリキュラムを国立図書館に納入することも決まっており、9月にトーナメント方式でのヘアショーも開催する。昨年よりフォトコンテストをオ−プン競技として、消費者に審査員となっていただいた。今年はIT部を発足させ、業界外の人向けに動画配信も行なっていく」とあいさつした。

 その後、来賓を代表して、(株)ウエルストン森代表取締役社長が「時代がいくら進化しようが、まだまだ差別化ができる。昨年より脱毛が流行っているが、他と違う技術のひげ脱毛が今年のひとつのテーマだと思っている」とあいさつ。また(株)ガモウ美濃部代表取締役社長は「昨年ふたつのメーカーの商品が受け入れられたが、それはストーリーで語っている商品。当社員もお客さまに説明がし やすく、売りやすかったということだが、このストーリーが大切。60周年ということで、今年はdhkのストーリーを語ること、また各ヘアサロンのストー リーを語ることも大切だと思っている」と述べた。

 次いで理美容教育出版栁田照穂代表取締役の乾杯の発声で歓談の場に。半ばでは後藤弘貴常任講師に永年功労賞が贈られると、その後も来賓者から祝辞があり、最後に花島和久常任理事の3本締めで閉会となった。

 

 

日本弱酸性美容協会・山﨑伊久江美容研究会
『合同新年会』髪の健康を一番

 一般社団法人日本弱酸性美容協会(山﨑光信理事長)と山﨑伊久江美容研究会(山﨑伊久江会長)は1月25日、東京・文京区の東京ドームホテルで、全国から250名が出席して『平成28年度新年会』を開催した。

 はじめに山﨑理事長は「弱酸性美容法はお客さま満足はもとより、扱う美容師自身にとっても健康が保てるもの。今の時代いろいろな技術があってもよいが責任ある美容師として、素材である髪を大切に、そして少しでも健康な状態に保ち何十年たっても髪がきれいであることが一番」と弱酸性美容法が長年支持されている理由を交えあいさつした。

 続いて来賓を代表し、アリミノ田尾兵二会長が「お客さまにいつまでも健康な髪を提供するとともに、美容の良さをもっと伝えていきたい」とあいさつした。

 また、永年勤続表彰、功労者表彰などの授与が行なわれた後、日本美容化学・田中秀典社長の発声で乾杯が行なわれて祝宴に。宴半ばでは歌謡ショーはじめ多くのアトラクションや豪華景品が当たるビンゴゲームなどが行なわれ、大いに盛り上がりをみせた。

 

 

坪内美容院
『2016 TSUBOUCHI杯』社内コンテスト
全国コンテストへの足がかりに

 株式会社坪内美容院(坪内能莉子代表)は2月7日、同本社で「2016 TSUBOUCHI杯」社内コンテストを開催した。

 同コンテストは技術、モチベーション、スキルアップを図り、TSUBOUCHIのブランド力を高め顧客に最高の満足を提供できるようにと定期的に開催されている。社内コンテストとはいえOPKビューティシャンフェアはじめ、全国レベルに通じるクオリティの高い技術コンテスト。日曜日営業後に行なわれたため出場できなかった社員もいたが、6部門に60名が出場し、技・デザイン・創造力を競った。

 表彰式では、好永勲女性モード副社長のあいさつに続き、社員たちのさらなるステップアップを期待する厳しい講評が行なわれた。坪内社長は「社内コンテストで精励を極めることが、外部コンテスト出場への原動力になる。このコンテストで教えられたことや失敗したことを糧にして、全国コンテストにも挑戦してほしい」と述べた。また審査にあたった地倶清嗣OPK副理事長は「このようなチャンスを得て、みんなが成長することを期待している」とエールを送った。

 最後に坪内憲治専務は「当社は何を求めていくか。それはエレガンスの追求。資料はたくさんあるので、それらを参考に勉強してほしい」と述べてコンテストは終了した。

各部門上位入賞者は次のとおり。
☆カット&カラー部門最高得点者:山田聖月(メゾン ドゥ コンテス梅田)

【カット&カラー(メンズモデル)】
優勝:森 美華(ラ・ベーラ守口)

【カット&カラー(レディスモデル)】
優勝:神藤由莉恵(メゾン ドゥ コンテス心斎橋)
第2位:岡山桃子(ピュオレ坪内)

【カット&カラー(ウィッグ)】
優勝:山田聖月(メゾン ドゥ コンテス梅田)
第2位:森下加菜(モン・レーブ坪内)

☆ヘア・メイク・着付部門最高得点賞:原田麻美(スイスホテル南海大阪)

【マリエ】
優勝:原田麻美(スイスホテル南海大阪)
第2位:藤堂彩花(アルカンシエルベリテ大阪)
第3位:石橋綾香(ザ・リッツ・カールトン大阪)

【留袖着付】
優勝:米澤有紀(ラ・ベーラ天満橋)
第2位:松本奈々子(ホテルモントレ ラ・スール大阪)
第3位:松永菜穂(ヒルトン大阪)

【パーティヘア&メイク】
優勝:神崎小幸(モン・レーブ坪内)
第2位:小田あゆみ(ラ・ベーラ守口)
第3位:三谷乙未(ホテルモントレ グラスミア大阪)

 

 

かながわ理容美容協同組合『新春のつどい』
若い人たちが夢を抱ける業界に

 かながわ理容美容協同組合(川上静雄理事長)は2月2日、神奈川・藤沢市の湘南クリスタルホテルで『平成28年新春のつどい』を開催した。

 佐野彰久副理事長の開会の辞に続いて川上理事長は「規制改革問題がクローズアップされ委員会等で議論されているが、消費者の目線で判断されるべきこともある。成り手が減少する中、若い人たちが大きな夢を抱ける業界にしなければならない。協同組合として活動範囲を広げるためにも組合員の増加に力を注ぐ1年にしたい」とあいさつ。

 続いて来賓祝辞となり、山本政幸神奈川県美容組合理事長は「組織力のアップ、知名度のアップが先決。全員が意識をもって業界を盛り上げていきたい」。山新田透タカラベルモント理容事業部長は「最近のバーバーブームは、男の居場所が求められていた結果の現れ。ブームで終わらせないようサポートしていきたい」。加藤雄士滝川本社営業部部長は、「少しでもサロンのお役に立てる商材・情報をお届けしたい」と、それぞれ祝辞が述べられた後、レーベン吉野龍彦社長の発声で乾杯となり新春の宴へとつないだ。

 なお、懇親会に先立って行われた恒例の新春講演会では、「平成28年理美容業界の展望」をテーマに、近代美粧社の高木進氏が規制改革問題を中心とした講演を行なった。

 

 

dhk協同組合
『組合ゼミ』

 dhk協同組合(根本健一組合長)は1月20日、東京・足立区のアイラッシュサロンLULUで『組合ゼミ』を開催。今回は同店、またrave北千住店・高円寺店の代表である佐藤亮之介氏によるプレゼンテーションが行なわれた。

 まず最初のテーマは事業計画について。佐藤講師は『3年1店舗出店』との計画を立てているという。「前年同月比売上げで1.5倍増を最低ラインとして、美容室としては来店周期の短いメンズ客をあえて取り込み、またブームになっているバーバースタイルの刈り上げを推奨することでさらに来店頻度を上げている」と話し、数字をクリアできているうちは出店すると最初に決めて現在に至ってい るとのこと。

 では、メンズ客をどのように取り込んでいくのか。それが2つ目のテーマ。通常メニューにプラスして無料と有料のオプションメニューをお客さまに選んでもらうのだが、オプションメニューの内容は毎月最低ひとつは変更させる。そしてすべてのお客さまに毎回オプションメニュー表を見せ、説明・アプローチすると解説。「美容室でメンズ客を集客していくために、『お値段以上計画』に取り組んでいます」

 3つ目は「結婚・出産・子育て、家庭を持ったことにより美容師免許・理容師免許を活用できずにいる女性をターゲットにした『新事業計画』」がテーマ。昨年8月にオープンしたアイリッシュサロンLULUは、まつ毛エクステンション&ネイル専門サロンであるが、インターネットの理美容師に特化した求人サイトで、美容師免許を持っていながら結婚等により活用できていない人を募集。おもに パートとして採用している。しかしオープン当初はまったく来店がなかく、深夜に自転車でチラシ配りをしたこともあったという。

 この経験から「サロンをオープンする半月前には広告を出しておくべき」との意見を述べ、最後に「1時間単価6,000円のシェービングサロンを理容師はなぜやらないのか。LULUのビジネスモデルで求人、集客、サロン運営し、かならず儲けることができる」と話した。その後、いくつかの質疑応答のあと、盛大な拍手で閉会となった。

 

 

ヘアーエリート協会
『平成28年開講式』

 ヘアーエリート協会(山本則久会長)は1月25日、大阪府社会福祉会館で『平成28年開講式』を行なった。

 田中伸治講師が司会進行を務め、高須 猛講師の開会の辞に続き井出雅明講師会会長があいさつ。「今年から講師会ができたが、今度も時代の流れに合った講習活動を皆さんとともに行ない、有意義な時間にしていきたい」と述べた。

 また山本会長は「昨年の定期総会を機にベテラン講師が第一線を退き、若手講師を中心とした講師会が新たな体制で講習会を行なうことになった。今後も講習会を通じて多くのことを学び、すばらしい理容師を目指してほしい」とあいさつした。

 その後、桃井秀樹講師が講習内容を説明、千田秀樹講師が講師を紹介すると講習に移り、最後に樋口典宏講師の閉会の辞で終了となった。

 

 

堀純氏『受賞祝賀会』
黄綬褒章受章を祝う

 昨秋黄綬褒章を受章した前中央理美容専門学校校長・堀純氏の受章祝賀会が2月2日、神奈川・厚木市のレンブラントホテル厚木で270名が出席して行なわれた。

 はじめに祝賀会発起人である船津博司神奈川県理容組合理事長、高橋寛神奈川県理容組合副理事長・厚木支部長、河合靖臣中央理美容専門学校校長、伊藤正史日本理容技学建設会会長4氏が登壇してそれぞれあいさつ。

 次いで来賓を代表して小林常良厚木市長が「業界はもとより地元の誇りだ。教育者としての豊富な経験を生かし、ますますの活躍を期待している」と祝辞。さらに小早川隆敏(公財)理容師美容師試験研修センター理事長、(公社)鈴木正壽 日本理容美容教育センター理事長、中野竹治全国理容連合会副理事長、福島光夫元中央理容専門学校副校長から祝いの言葉が述べられた。

 記念品並びに花束が贈呈された後、謝辞に立った堀氏は「自分の理容師人生は、叔父に薦められて中央校(現中央理美容専門学校)へ入学したときから始まった。だからこそここまで来られた。組合の仕事、講師の仕事、学校の仕事に携わって来たことが今回の受章につながったと思うが、自分だけでいただいたわけではない。多くの方々、とくに学生時代の恩師であった西村幸男先生(故人)に感謝したい。理容業は素晴らしい職業だ。仕事には定年はあるが、人生に定年はない。これからも理容師の仕事を考えながら業界に恩返ししたい」と述べた。

 この後タカラベルモント野口耕栄取締役理美容営業部長の発声で乾杯が行なわれ祝賀の宴となった。

<堀純氏表彰歴>
全理連理事長表彰(永年教育功労賞ほか)、神奈川県知事表彰、厚生労働大臣表彰(卓越技能者表彰・現代の名工ほか)、黄綬褒章(平成27年秋)

 

 

日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生融資部
生活衛生関係営業の景気動向等調査
2015年10〜12月期

景気の動向
生活衛生関係営業の景況、緩やかに持ち直しが続く

 今期(2014年7〜9月期)の業況判断DIは、前期から1.9ポイント低下して▲15.4となった。前年同期に対しては6.2ポイント上回り、3期連続で前年同期の水準を上回った。来期の見通しは▲19.8となり、4.4ポイントの低下を見込んでいる。

 売上DIは、前期から1.9ポイント低下して▲16.3となった。前年同期に対しては6.6ポイント上回り、11期連続で前年同期の水準を上回った。来季の見通しは▲14.4となり、1.9ポンとの上昇を見込んでいる。

 採算DIは、前期から1.9ポンと低下して▲4.2となった。前年同期に対しては4.3ポイント上回り、11期連続で前年同期の水準を上回った。

※DI=良い「増加・黒字・好転」企業割合−悪い「減少・赤字・悪化」企業割合

調査時点:2015年12月上旬
調査方法:訪問面接調査
調査対象:生活衛生関係営業 3220企業(理容業/371企業、美容業/434企業)
有効回答企業:3041企業(回答率94.4%)

※2012年4〜6月期調査時点で調査対象企業の見直しが行なわれている。
※比率の算出にあたっては、無回答を除いたものを母数としている。

 

 

タカラベルモント
理美容業界IT化へ向け
「Apple Authorized Reseller」として
サロン用アプリとiPadのセット販売を開始

 タカラベルモント株式会社(吉川秀隆会長兼社長)は、理美容業界のIT化をより一層推進するために、アップルジャパン合同会社(以下アップルジャパン)の「オーソライズドリセラー」として、新たにサロン用アプリとiPadのセット販売を開始した。

同社ではすでにiPad用の3種のアプリ(理美容室用POSアプリ「SALON POS Lite(サロンポスライト)」、理美容室オペレーション強化アプリ「LinQ Concierge(リンクコンシェルジュ)」、ヘッドスパ用カウンセリングアプリ「iBeauty(アイビューティ)」)を販売しているが、iPadの持つユーザーフレンドリーなインターフェースや個人データを取り扱う際のセキュリティを重視し、今後iPadとのセットでの販売に移行していくという。

今後は、全国のアップルストアでのイベント開催など、アップルジャパンとともに活動することで、これらのアプリを活用した理美容室のIT化を一層推進し、未来に向けた新しいオペレーションやサービスの開発・提案に取り組んでいくとしている。

<セット販売するアップル製品>
iPad Pro ・ iPad Air2 ・ iPad mini4 (WIFIモデル限定)
延長保障サービス(3年間)<オプション>

<対象アプリ>
理美容室用POSアプリ「SALON POS Lite(サロンポス ライト)」
https://portal.salonpos-net.com/salonposlite/

理美容室オペレーション強化アプリ「LinQ Concierge(リンクコンシェルジュ)」
https://portal.salonpos-net.com/user_data/product/concierge.php

ヘッドスパ用カウンセリングアプリ「iBeauty(アイビューティ)」
http://www.tb-net.jp/headspa/ibeauty.html

問い合わせ先は同社お客様センター、フリーダイヤル0120-596-348まで。
理美容WEBサイト:http://www.tb-net.jp/